訪問看護師の魅力とは？あなたのスキルを最大限に活かす方法！

訪問看護師に限らず、看護師として仕事をしていく上では、今までの自分のスキルを最大限に活かして行きたいものです。

そんなとき、考えていきたいのがキャリアアップという方法です。

訪問看護では、管理者になるならわかるけれども、キャリアアップは目指せないのでは？と思う人もいるのではないでしょうか。

今回は、訪問看護の魅力を改めてお伝えした後に、訪問看護師としてのキャリアアップについてご紹介していきます。

訪問看護師の魅力とは？

訪問看護師の一番の魅力は、本当の意味での看護ができるということです。

在宅での看護は、病院のように必要物品も揃っていませんし、お薬も揃っていません。

そんな中で、自分が持っている看護知識や技術でいかに利用者さんの状態を良くしていくことができるか、それが訪問看護師の最大の魅力となります。

さらに、訪問看護ではご本人やご家族の生活全体を支えていることにもつながることや、感謝やフィードバックを直接受け取れることも魅力のひとつです。

訪問看護では現在進行形で生活をしているので、生活している中でご利用者様が困っていることを共有し、一緒に考えて解決していき、問題がクリアになったときのやりがいは、はかり知れません。

そして、本当に困っていることが解決されたときに、ご本人やご家族から直接感謝の気持ちを受け取ることもできます。

訪問看護師は、物品が揃っていない環境の中で、看護技術を使って利用者さんの状態をいい方向に持っていくことが、最大の仕事で最大の喜びにつながります。

訪問看護師のキャリアの将来性とは？

訪問看護師として、働くとなるとキャリアの将来性です。

訪問看護は、スキルアップやキャリアアップを考えたときに、医療の第一線というわけではないため、心配になる人もいるでしょう。

しかし、私は今後の動向を踏まえると、訪問看護師のニーズは増々高まって来ると考えています。

現在、国は早期退院で状態が落ち着いた人は、在宅で療養していく方向にシフトしていっています。

この傾向は、精神科疾患を持っている人にも進められてきています。

精神科病棟への入院期間も短くなり、精神障害を持ちながらも在宅生活を送っている人も増えてきました。

訪問看護の事業所にも、依存症や統合失調症の人の訪問依頼が増えてきており、精神科に特化した訪問看護ステーションもあります。

さらに、今後も高齢化が進む中で最期を住み慣れた在宅で過ごしたいという人も、増えてくるでしょう。

すると、在宅でも医療度の高い人も増えてくることになり、訪問看護師のスキルアップやキャリアアップも必要となってきます。

訪問看護師としてのスキルの磨き方

とはいっても、訪問看護師としてスキルアップやキャリアアップを目指せるのか、心配になる人もいるでしょう。

次に、新しい技術や知識の取り入れ方やキャリアアップの目指し方について解説していきます。

新しい技術・知識の取り入れ方

訪問看護では、病院のように第一線ではないため、新しい知識や技術を取り入れられるのかといった不安があるでしょう。

正直、病院勤務のように何もしなくても新しい情報が飛び込んでくるわけではなく、新しい知識や技術を取り入れるには、自らアンテナを貼っておくことが必要になります。

その方法としては、看護雑誌を読んでみたり、医療系のニュースを積極的に取っていくといったことが必要になってくるでしょう。

また、看護協会などで行っている研修に積極的に参加してみるといったこともいいかもしれません。

さらに、訪問看護は依頼が来るのと同時にどんな状態でどんなお薬を使っているのかなど、事前情報が来ます。

そこで、分からないお薬や入院中していた治療については、調べていくといったことが大切になります。

さらに私の場合は、訪問していてぶつかった困難に対して、どうしていったらいいのか調べたり、先輩訪問看護師に相談しながら、スキルを身につけてきました。

むしろ、日々の業務の中で身につけてきた新しい知識は、この場合が多いです。

看護師としてのキャリアアップをどう目指す？

訪問看護師としてキャリアアップを目指す方法としては、病院での勤務と何ら変わりありません。

自分はどんな看護師を目指していくのかということが、まずは大切になってくるでしょう。

ただ、ひとつ違いがあるとすれば、大きな病院では数年ごとにキャリアアップ研修が設けられていると思いますが、訪問看護事業所ではあまり耳にしたことがありません。

したがって、自分自身でどんなキャリアを積んでいくかを明確にしていくことが必要になります。そして、それに合わせて自分で研修に申し込んで学んでいく必要があるでしょう。

次に、キャリアを考える上でのステップと注意点について解説していきます。

キャリアを考える上でのステップ

キャリアを考える上でのまず大切なのが、スペシャリストを目指すのか、ジェネラリストを目指すのかということです。

スペシャリストは、代表的なものをいうと認定看護師や専門看護師になります。

何かの分野に特化して、専門性のある看護師として働いていく方法です。

一方、ジェネラリストはマネージメントなどの分野で、管理職を目指していく人が、ジェネラリストになります。

まずは、どちらを目指すのか考えましょう。

その上で、スペシャリストを目指すのであれば、どの分野のスペシャリストを目指していくのかということを考えていく必要があります。

この部分では、すでに決まっている人もいるかもしれませんが、決まっていない人もいるでしょう。

決まっていない人でも、焦る必要はありません。

訪問看護師として働いているうちに、もっとここの部分を深めていきたいと思うことが出てきます。そのときに、その分野を少しずつ深めていけばいいのです。

そしてさらに、認定看護師や専門看護師を目指したいと思ったときには、目指していってもいいでしょう。

訪問看護師としてのキャリアアップを目指すときの注意点

訪問看護の場合のキャリアアップを目指すときには、注意点があります。

それは、研修費用の負担面で補助してくれる事業所が、少ないということです。

さらに、研修などに出る際に出張扱いではなく、自分の有休を使っていくことになる事業所も多いでしょう。

また、小さな事業所ではギリギリの人数で訪問を回っていることが多くあります。

認定看護師や専門看護師などの資格を取る場合、数年単位で研修に出る必要が出てきます。

その間、代わりに訪問に行ってくれる上司やまわりの理解も病院勤務以上に必要になってきます。

まとめ

今回は、スキルを最大限に活かす方法として、訪問看護師としてのキャリアアップをメインにお伝えしてきました。

訪問看護師として働き始めると、なかなかキャリアアップは難しいのではないか、と思う人もいるかもしれません。

しかし、実際は訪問看護師でも認定看護師や専門看護師を目指している人は数多くいます。

最近では、特定行為の資格をとる訪問看護師も増えてきました。

訪問看護で働いているとこの部分でもっと知識や技術があればと、思うことが多々出てきます。

そんな思いを大切にして、どんなところをもっと強みに働いていきたいのか考えて、キャリアアップを目指してみてくださいね。