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【体験談】自分が必要とされている実感ができた時とは?具体的なケースもご紹介

【体験談】自分が必要とされている実感ができた時とは?具体的なケースもご紹介

今回は、訪問看護で働いていて、自分が必要とされている実感ができた時について、いくつかご紹介していきます。

訪問看護に興味はあるけれども、「大変なことばかりなんじゃないか」と不安な方や実際に働き始めて「なんだか必要とされているのか分からない」という方は、参考にしてみてください。

気難しい利用者さんや家族との信頼関係ができたとき

訪問看護では、利用者さんや家族から必要とされていることを身近に感じる場面が出てきます。

当時勤めていた事業所では、リハビリに力を入れており、理学療法士や作業療法士も数多く在籍していました。

現在、リハビリでの訪問看護利用時には、その事業所の看護師が数カ月に1回定期的に訪問し、状態観察をするように国から義務化されました。

ちょうど、その制度が取り入れられたときに、リハビリのみ利用している利用者さんからは「看護師が入る必要はない」と看護師の受け入れを拒否される方も多かったです。

今回ご紹介するケースは、そんなケースの一つでした。

はじめは、ケアマネージャーの方にも付き添ってもらい、再度丁寧に説明をしていただき、なんとか訪問させていただけるようになったときのことです。

訪問する日ではなかったのですが、その方の奥様から「便秘で苦しんでいるから早く来てほしい」と依頼がありました。

どうしても、すぐに来てほしいとのことだったので、他の利用者さんに予定変更をさせてほしい旨を連絡し、その方の訪問を優先させてもらったのです。

そして、浣腸などの処置をし、さらに今後便秘にならないように、受診時に主治医へ持って行ってもらうためのお手紙も書いて、次の訪問時にリハビリスタッフに持って行ってもらいました。

その後、主治医から便秘予防のための内服薬と浣腸などを処方してもらって、利用者さんとご家族の信頼を得ることができるようになりました。

その一件があってから、ご家族も利用者さんも来ることを待っていてくれるようになり、必要とされている実感を持つことができました。

ケアマネージャーや利用者さん、ご家族から「〇〇さんで良かった!」「〇〇さんに対応してもらいたい!」と言ってもらえたとき

訪問看護では、利用者さんやご家族だけでなく、ケアマネージャーとの信頼関係ができて、「〇〇さんに訪問してもらいたい」と言ってもらえたときには、自分が必要とされていると実感します。

私が、訪問していた方の中には認知症の方も多くいらっしゃいました。

認知症の方は、こちらの発した言動によっては、本来意図しないような受け取り方をしてしまう方がいます。

あるとき、認知症の方の訪問でスケジュールの関係上、看護師の担当を私から別の看護師に変更したことがありました。

そして、年末に訪問した際に、スタッフが「(利用者さんのお宅の)おせち料理を食べに来たい」と利用者さんに言ったようだと、娘様からケアマネージャーにクレームがあったそうです。

もちろん、スタッフがそんなこと言うはずがありません。

娘様は日ごろ海外で生活していて、利用者さんの様子もよく分かっていませんでした。

その上、認知症についてもよく理解していない方だったので、利用者さんの言うことを信じてしまっているようでした。

かなり認知症が進んでいる方でしたが、独居だったので訪問すると家にいなかったり、内服のことで一緒に考えながら管理をしたりすることも多く、そのケアマネージャーさんとの信頼関係が私とはできていました。

そこで、他の方でなく私に訪問をしてほしいと、ケアマネージャーさんから言われたときにとても嬉しく、必要とされてると思ったのを今でも覚えています。

これは、私に限ったことではなく、他の看護師でもあることです。

このように、特定の人から私に訪問してほしいと言われたとき「自分が訪問看護師としてひつようされているな」と実感する人は多いでしょう。

利用者さんや家族に「待ってたよ!」と言われるとき

利用者さんの中には、毎回訪問を楽しみにしていてくれる人がいます。

そんなとき、「待ってたよ。上がって」と、笑顔で言われると「私が来るのを待っててくれたんだ」と自分が必要とされていることを実感します。

また、ある訪問では朝一番の訪問でしたが、訪問するとトイレで利用者さんが転倒していました。

夫婦で訪問に入らせていただいていましたが、転倒していたのは奥様の方、ご主人は認知症があるため、なかなか適切な判断ができない方でした。

奥様は、もうすぐ来るからと横になったまま待っていたようです。

また、あるときは祝日で訪問がお休みの日に「待ってたけど、来なかった」と言われたりすることもありました。

それだけ、楽しみに待っていてくれていることが嬉しく、必要とされていることを実感できました。

訪問看護は自分が必要とされているのが実感しやすい職業

訪問看護は、一人での訪問と判断やさまざまな人との信頼関係の構築など、大変なことも多いです。

しかし、利用者さんや家族、ケアマネージャーから「ありがとう」や「待ってたよ」と直接言われるので、病院での勤務では味わえないようなことが実感できます。

いま、訪問看護師になりたての方やこれから訪問看護師を目指そうと思っていて、不安な方も大丈夫です。

私も、始めたばかりのときは「先輩はあんなに利用者さんや家族から信頼されてるのにダメなんじゃないか」と思うこともありました。

しかし、経験を積んでいくうちに訪問になれて、信頼関係の築き方も学んでいきます。

すると、いつの間にか数回の訪問で、信頼関係を築くことができるようになってきます。

いま、不安な方もぜひ諦めずに訪問看護師としての経験を積んでいってみましょう。

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