子育て中の看護師が訪問看護ステーションで働きやすい理由とは？

訪問看護ステーションは、子育て中の看護師におすすめの職業だとよく言われます。私も、実際に子育てをしながら訪問看護師として働いていて、訪問看護だから育児との両立が出来ていると思っています。

今回は、子育て中の看護師が訪問看護ステーションで働きやすい理由について、まとめてみました。

いま子育てをしながら看護師として働くのが辛くなっている人や、今後子育てをしながらも看護師として働いていきたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

休みの調整がしやすい

訪問看護で働く人の多くは、ママさんナースが多いです。
私が勤めている訪問看護ステーションでも、保育園や幼稚園に通っていたり、小学生の子どもをもっている人が多いです。

したがって、子どもの急な体調不良や行事などのときには、快く休ませてくれるステーションが多いでしょう。

訪問看護の場合、休む日の訪問の調整が必要ですが、自分の訪問をこなしながら代わりに訪問することになるのですが、快く代行も受けてくださる人が多いです。

そのかわり、逆の立場になったときには、もちろん自分が代行で他の人の訪問に行くこともあります。

訪問看護ステーションでは、本当に持ちつ持たれつの精神を持っている人が多く、働きやすい環境である場合が多いでしょう。

時短勤務ができるところが多い

病棟勤務ではなかなかないですが、訪問看護の場合時短勤務ができるところも数多くあります。

私が勤めている訪問看護ステーションでも、時短勤務を採用しており、私自身の場合もまだ子供が小さいことや夫の協力は得られにくいことから、時短勤務で働いています。

私のところの場合、週20時間以上の場合は常勤扱いで、働けるということで私自身は9時半から16時半の7時間勤務の週4日で働いていました。

私のように週4日で働く場合は、1日5時間勤務すれば常勤扱いで働けることになりますし、週5日で働きたい場合は、1日4時間働くことが出来れば常勤扱いにしてもらえることになります。

いま働いているところ以外にも、採用面接の際にそのような働き方ができる説明があった事業所も見てきました。

また、私以外にもこの時短勤務で働いているママさんがいます。子育てしながらフルタイムで働くのは、ちょっと大変と思っている人にも訪問看護はおすすめです。

直行直帰ができるステーションも増えている

最近では、直行直帰ができる訪問看護ステーションも増えてきています。

直行直帰ができれば、朝事業所に寄らずにそのまま自宅から利用者さんのお宅に行くことができるので、朝の時間にも多少余裕が産まれるでしょう。

それは、ママの心の余裕に繫がるのはもちろんのこと、朝の子どもとの時間を多く取ることもできるようになります。

また、利用者さんのお宅によっては事業所から行くよりも自宅から向かった方が近いこともあります。
夕方も同じです。利用者さんのお宅から自宅に帰った方が早いこともあります。

特に訪問看護の場合、始業時間が訪問開始時間だったり、終業時間まで訪問していたりということもあるので、直行直帰ができるとその分時間を有効的に使うことができるでしょう。

夜勤がない

子育て中の看護師が働きやすい理由としては、夜勤がないということもひとつの理由です。
ただ訪問看護の場合には、オンコールがあります。

オンコールの場合は、夜勤のように常に事業所にいないといけないといったわけではなく、連絡が来ない限り、自宅で家事や育児をいつも通り行うことはできます。

緊急の電話がかかってきたり、出動となった場合には対応しなければいけないので、まわりの理解や協力は欠かせません。

しかし、夜勤のように夕方から出勤しなければいけないといったことはないので、育児との両立は病棟勤務よりもしやすい環境ではあるでしょう。

また、常勤にこだわらず非常勤でも良いという人であれば、オンコールなしで働くことができるステーションは数多くあるでしょう。

まとめ

子育て中の看護師が訪問看護ステーションで働きやすい理由について、ご紹介してきました。

私がいま働いている事業所も半数以上が、子育て中のママさんやパパさんばかりです。
リハビリスタッフにも数多くの子育て中の人がいます。

そのため、子育てしながら働く大変さもよく理解してくれますし、だからこそ急なお休みも快く受け入れてくれると考えています。

ただ、心持ちとして逆の立場になったときには、他の人にも気持ちよく休んでもらえるように、積極的に代行訪問などに行ってあげることも大切です。

訪問看護ステーションが、子育て中の看護師にとって働きやすい環境なのは、こうした持ちつ持たれつの気持ちが、ステーション内のスタッフ全員にあるからこそなのではないかと思っています。

ついつい私たちは、働きやすい環境を求めがちですが、働きやすい環境はやはり一人ひとりのお互い様の精神がとても重要だと考えています。

子どもがいてもいなくても「お互い様の精神」を忘れないようにして、これからも働いていきたいものです。