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訪問看護師が持っておくと役に立つ資格10選

訪問看護師が持っておくと役に立つ資格10選

訪問看護師が持っておくと役に立つ資格10選

今回は、訪問看護師が持っておくと役に立つ資格についてご紹介していきます。

私が訪問看護師として働いていて、この分野の知識があればもっと利用者さんをいい方向に持っていけるんじゃないかな?と感じた資格を挙げました。

訪問看護師としてのキャリアアップを図るための参考にしてみてください。

1.認定看護師(訪問看護分野)

認定看護師の役割としては、以下のようなものがあります。

認定看護師は特定の看護分野において、以下の3つの役割を果たします。 個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)看護職等に対しコンサルテーションを行う。(相談)  

引用:日本看護協会

訪問看護師が取っておくと役に立つ認定看護師資格としては、「認定訪問看護師」でしょう。

認定訪問看護師の課程で培った知識や技術で、認定看護師になる前よりもより論理的にさまざまな関係各所へ提案できることが期待できます。

認定看護師の認定審査の合格率は、ここ数年間で90%程度と言われています。

2.専門看護師(家族支援分野・在宅看護分野)

専門看護師は、認定看護師の役割に加えて研究などが加わった看護のスペシャリストです。

訪問看護では、家族支援や在宅看護が直結してきます。

とくに、訪問看護では家族との関わりは、病院での看護以上に密になってきます。

これらの分野の専門看護師になることで、利用者さんだけでなく家族支援や在宅看護を自信をもって行うことができるようになるでしょう。

専門看護師の認定審査の合格率は、ここ数年間の平均で約78%です。

4.ケアマネージャー(介護支援専門員)

ケアマネージャーは、介護支援専門員といわれる資格です。

介護福祉士の方がスキルアップのために摂ることが多いイメージがありますが、訪問看護師も取っておくことで業務がスムーズに進むでしょう。

訪問看護では、ケアマネのケアプランに沿っておこなわれます。

訪問看護師は、ケアマネに医療的な面からのアドバイスを求められたり、こちらから提案をしたりすることも多い仕事です。

そのときに、介護保険制度やケアマネの仕事について理解しておくと、提案時の説得力にもつながるでしょう。

ケアマネージャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の合格率は、例年10~20%程度です。

5.認知症ケア専門士

最近では、認知症の方が増えてきました。

これは、いままでも同じくらい認知症の方はいたものの、外に知られないようにしていたため、最近になって増えてきたように見えているとも言われています。

訪問看護師をしていると、認知症の方のお宅を訪問することも多いです。

そんなとき、ご本人と関わるとき周辺症状で対応が難しい方に対しても、専門的な知識と技術で、対応がスムーズにおこなえるでしょう。

また、認知症の家族の対応で困っている家族に対しても、専門的な見解からアドバイスができ、資格を持っていることで信用性も増すことができます。

認知症ケア専門士認定試験の合格率は、毎年50~55%前後で推移しています。

6.リンパ浮腫療法士

医療従事者として、リンパ浮腫の複合的治療を中心にリンパ浮腫の診療に従事する際に必要な専門知識・高度な技術水準をもった専門家と認められた者に与えられます。

リンパ浮腫は、とくにがんの末期の方に多く見られる症状で、リンパ液が溜まることによる浮腫です。

最近では、がんの末期の方でも自宅で最期を迎えたいと、在宅医療に切り替えて過ごされる方も増えてきました。

リンパ浮腫療法士の仕事には以下のようなものがあります。

  • 複合的浮腫療法(スキンケア・用手的リンパ誘導マッサージ・圧迫療法、圧迫下の運動療法)の指導・実施
  • 弾性ストッキングの指導
  • 日常的なセルフケアの指導
  • 治療報告書の提出

訪問看護師がこの資格を取ることで、これらの仕事を通して、がん末期の利用者さんが少しでも浮腫からの苦痛を和らげ、在宅生活が送れるようになるでしょう。

リンパ浮腫療法士(LT)の合格率は、90%程度です。

7.慢性腎臓病療養指導看護師

慢性腎臓病療養指導看護師の役割としては以下のようなものがあります。

慢性腎臓病療養生活支援において個人的ケアの実践と評価ができる 慢性腎臓病療養生活支援に関する知識と技術を持ち、安全で安楽な療養環境を提供できる 患者・家族の長期的療養生活を効果的に支援できる 実践的モデルを示すことによって医療チームのリーダーシップを発揮する 慢性腎臓病看護の質向上に主体的に取り組める

引用:日本腎不全看護学会

訪問看護師は、透析をしている利用者さんのところに訪問し、状態観察や食事指導などを行っていくことも多いです。

そんなとき、慢性腎臓病の方に対して看護ケアを行っていく上で、専門的な知識や技術を持って訪問時に、アドバイスなどができるでしょう。

また資格を持っていることで、利用者さんや家族からの信頼性も増していきます。

合格率の明記はありませんが、95%を超えるようです。

8.回復期リハビリテーション看護師

回復期リハビリテーションは、回復期にADLや失われた機能を獲得するためのリハビリのことを言います。

通常は、この回復期リハビリテーションをしてから、ある程度できるようになったところで退院となります。

しかし、できないことがある中で退院することもあります。

そんなとき、訪問リハビリで行うこともありますが、訪問看護では訪問看護師がリハビリを行うこともあります。

回復期リハビリテーション看護師の資格を持っていることで、自分自身も自信をもってリハビリを行うことができ、利用者さんや家族の信頼性も上がります。

9.特定看護師

特定看護師とは、特定行為(21区分38行為)について研修を受けることで、看護師でも行えるようになります。

訪問看護では、訪問時対応が必要な場合、医師が常にそばにいるわけではありません。

病院系列の場合は比較的スムーズに指示を仰ぐことが可能かもしれませんが、通常往診医などが主治医の場合、医師に確認連絡を入れ、すぐに返答をもらうことが出来ない場合もあります。

その場合、特定行為であれば看護師の判断で、行うことができ利用者さんの状態が悪化する前に対応することも可能です。

訪問看護師は特定看護師の資格があることで、利用者さんにとっても事業所にとってもメリットが多い資格です。

10.精神障がい者の在宅看護セミナー

このセミナーは、精神科訪問看護基本療養費の届出要件を満たすために必要な研修です。

精神科の訪問に力を入れている訪問看護ステーションでは、この資格を持っていると就職に有利に働くでしょう。

そうでなくても、訪問看護では精神疾患を見ることも多いです。

そんなときに、とても役に立つ資格といえます。

まとめ

今回は、訪問看護師が持っておくと役に立つ資格9つをご紹介してきました。

私自身、訪問看護で働いていて持っていて役に立ったり、この分野をもっと詳しく知っていれば利用者さんをよりいい方向に改善していけたり、自信もって訪問できたものばかりです。

特定看護師については、事業所の管理者が研修にいっており、確かに持っておくといいなと感じました。

どの資格を取っておいたら、訪問看護師としてベストというものはありません。

ご自分が興味のある部分や、この知識をもっと深めて利用者さんに貢献していきたいというものから、資格取得を目指してみてください。

また、資格によっては更新が必要なものがあります。

資格取得したのちには、更新のことも考えて訪問先を検討してもらいましょう。

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番外:在宅看護指導士

在宅看護指導士は、在宅看護の視点に特化した知識とスキルを持つ専門家です。この資格は、地域に携わる看護師の発想力を刺激し、新たなキャリア形成を支援することを目的としています。

特徴詳細内容
専門的知識の習得在宅看護の特化した知識とスキルを学べる。
キャリア形成の支援新しいキャリアの選択肢や発想力を支援する。
地域医療への貢献地域医療の質向上や地域社会への貢献が期待される。
経営・ブランディングの知識経営やブランディングに関する知識も習得可能。
多岐にわたるカリキュラム疾患別ケアや家族ケアなど、幅広いカリキュラムが提供される。

このワードで検索をしている人が多いのでまとめた内容を追記しておきました。

2024年7月9日にの発表によると第1回在宅看護指導士認定試験の合格率は64.1%で、受験者3,583名のうち2,296名が合格したとのことです。

更新日時:2024年7月11日

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