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【体験談あり】訪問看護ステーションを辞める理由

訪問看護ステーションを辞める理由

訪問看護師として働き始めたものの、すぐに辞めてしまう人がいます。

訪問看護の楽しさは、2〜3年経たないとなかなか分からないと思っているので、すぐに辞めてしまう人には、とても残念に思います。

私なりに、すぐに辞めてしまう人について分析してみたところ、病院勤務と在宅での看護師の役割の違いの受け入れがなかなかできなかった人ではないかと思いました、

もちろん、給与的なところや実際に働いてみて、自分の今後のキャリアはこちらではないと思って辞める人も少なくはないでしょう。

しかし、訪問看護の魅力を知らないまま、辞めてしまうのは本当にもったいないと思っています。

今回は、訪問看護師として続けていくにあたって、訪問看護師がステーションを辞める理由とその対処法についてご紹介していきます。

病棟と在宅の違いでのギャップ

在宅での看護は、病院と違い治療をする場所ではありません。

医療的なケアが必要だったり、医療的な視点からの状態観察が必要な人に対して、住み馴れたご自宅で安心安全に過ごせるように、サポートしていくのが役割です。

そのため、急性期の病棟のように高度な医療機器を使用することは稀ですし、利用者に急激な変化もないことの方が多いです。

病棟ではきっちりしていた、清潔不潔についてもご家庭でできる範囲でやることになります。

このような環境から、急性期病棟でバリバリ働いていた人には、なんだかもの足りない感じになってしまう人もいるかもしれませんし、違和感を持つ人もいるでしょう。

とはいえ、私が訪問看護師として働き始めた6〜7年前に比べると、医療度の高い人は増えてきています。

また、在宅では環境が整っていないことも多く、そんな環境で試行錯誤しながら利用者の生活を支えていくところに魅力もあります。

利用者との関係

訪問看護師は、ご自宅で看護をしていきます。

それぞれご自宅でのやり方や環境も違いますし、病院とは違い治療やケアがメインではなく、生活がメインになってきます。

そのため、看護師への要求が増えてくることやご自宅という環境で看護師として言わなければいけないことを言わなければいけない状況から、疲れてしまう人がいるのも確かです。

ご自宅で過ごされているのでことで、こう過ごしたいというご本人の思いも、病棟よりも強くなる傾向があると感じています。

それは決して悪いわけではありませんし、そのような思いを受け取りながら、より良い方法を見つけていくのが訪問看護師の役割でもあると考えています。

給与や待遇面の違い

訪問看護ステーションの給与面では、夜勤もないことから病棟と比べて安いことも多いです。

また、待遇面でも夏季休暇やリフレッシュ休暇というものがないことも多く、給与・待遇面共にあまりよくないな・・・と感じる人もいるかもしれません。

しかし、残業は少なくライフワークバランスは取りやすい職場が多いことは確かです。

後ほど、詳しくご紹介していきますが、いま自分が何を大切にして、看護師として働いていきたいかを一度明確にすることが、給与や待遇面のギャップを受け入れるひとつのきっかけになると考えています。

管理者との相性

辞める理由として、結構多いのが管理者との相性です。

訪問ルートによるすれ違いや看護観の不一致などが大きな原因になります。

私自身、管理者との看護観の違いで事業所を辞めた経験もあります。

これは、考え方の違いでどちらが悪いわけでもありません。

訪問看護では正解はないため、自分の看護観に沿ってケアをしていくことができるのが魅力の一つです。しかし、看護師一人ひとりの看護観を大切にしてくれる管理者ばかりではなく、管理者との意見の不一致で辞めてしまう人も少なくありません。

辞めないための対処法

訪問看護ステーションは、せっかく意を決して足を踏み入れても、すぐに辞めてしまう人も少なくありません。

私からすると、訪問看護の楽しさがまだ見えて来ないうちに、退職を決意する人が多いので、残念に思っています。

次に、訪問看護ステーションを辞めない対処法について、ご紹介していきます。

訪問看護師になろうと思っている、実際に働き始めたけれど、辞めたいと思い始めている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

対処法⓵入職時に自分の優先順位を明確にする

先ほどもお伝えしましたが、訪問看護ステーションの給与や待遇面は、病院に比べてあまり良いとは言えないことも多いです。

それでも、長年訪問看護師として働いている人も多いですし、いま働いている事業所では、20代の看護師も多く働いています。

今働いている事業所の中で、20代で訪問看護師として働いている人の多くは、ママさんです。

このことから、お給料や待遇面よりも育児家事の両立をしやすい訪問看護師を選んで、この道に進んだのではないかなと考えています。

私の場合は、病院での仕事が性に合わず、看護師としての自信もなくなってきていたので、不安でしたが訪問看護の道に飛び込みました。

なので、子どもが産まれる前から訪問看護師として働いていますが、本当の意味での看護ができ、訪問看護師として働き始めてから看護師という仕事が好きになり、自信もついてきました。

まずは、いま自分は看護師として働いていく上で、高度な医療技術を学びたいのか、お金を稼ぎたいのか、ワークライフバランスを保ちたいのか・・・何を優先していきたいかを明確にすることが訪問看護師として働き続けるためには必要だと考えています。

対処法⓶在宅における訪問看護師の役割を学んでおく

病院と在宅では、やっていることはさほど変わりないのですが、役割や根本的な視点が大きく異なります。

病院は治療をする場所で、きちんと医師の治療方針に沿って治療できるように管理していくことが求められます。

一方訪問看護では、もちろん風邪を引いて熱が出たり、褥瘡が出来た場合の皮膚処置など、治療もしていく場面も多いですが、状態的に心配な点がある人や医療的ケアが必要な人が、安心してご自宅などで過ごせるようにサポートしていくのが役割になってきます。

在宅生活を続ける上では、ケアマネージャーさんや往診の先生との連携が大切にもなってきます。

ここの違いを理解していないと、ケアマネージャーや往診の先生との意向にもずれが生じ、利用者さんへ混乱を招いてしまうことにもなりかねません。

訪問看護師として長く続けたいと思っている方は、訪問看護師の役割が病棟とは異なる点を、理解しておくことが大切になります。

対処法③自分のキャリアプランについて見直す

訪問看護は、病院のときと比べてひとり一人での訪問の負担がある上に、給与は低いといったことは否定できません。

しかし、私がそんな中でも訪問看護師として働き続けられているのは、訪問看護の楽しさを知ったからです。

そして、いまはこの魅力を知る前に辞めてほしくないので、後輩指導にも興味が出始めています。

また、訪問看護師として働いていて、ケアマネージャーから見た訪問看護師の役割や立ち位置を知って、それをさらに訪問に繋げていきたいと思うようにもなりました。

人によっては、特定看護師などの資格をとって在宅で自分ができる幅を広げたいと思う人もいます。

訪問看護では、キャリアアップできないと思う人もいるかもしれませんが、病棟看護師とは方向性が違うキャリアアップになってくるだけです。

訪問看護師として働くにあたって、自分のキャリアプランをもう一度見直し、今後看護師としてどんな活躍をしていきたいかを考えていくことが、結果訪問看護師を継続していく糧にもなってくるでしょう。

まとめ

今回は、訪問看護ステーションを辞める理由について、ご紹介してきました。

訪問看護師は、ハードということをよく耳にすることも多いので、覚悟をして

足を踏み入れてくる人も多いかと思います。

それでも辞めてしまう人がいるのは、まだまだイメージとのギャップも大きいかもしれません。

給与は低くなり、病院のように最先端医療に触れる機会も低くなり、看護師としてはじめのうちは不安になることもあるでしょう。

しかし、訪問看護は本来の看護で利用者さんの症状を改善させたり、安心して生活できるようにサポートしていくことができ、病院では味わえない達成感を味わうこともできます。

そして、その達成感を味わうことができるようになるまでには、多少時間もかかります。

私が達成感を感じ始めることができ始めたのが、2年半くらいしてからです。

さらに3年近くすぎ、訪問看護師5年目あたりから、ようやく訪問看護師としての自信が付き、訪問看護師としてのキャリアアップを具体的に考えられるようになってきました。

訪問看護師はきつくてつらいことも多々あります。

対処法を行いつつ、ひとりでの訪問だからこそ悩んでいることは相談しながら、つらい時期を乗り越えていってほしいと思います。

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