3.11を忘れない 介護の現場で働く私たちが考えること
2011年3月11日の東日本大震災は、今でも多くの人の心に深く刻まれています。
私たち介護職として働くスタッフも、あの日をきっかけに「もしも」の時にどう動けばいいのか、日々考えるようになりました。
災害時に高齢者や障がいのある方を守るために、私たちが普段から意識していることをお伝えします。
介護スタッフが直面する災害時のリアル
介護施設で働くスタッフには、災害時に大きな役割があります。
普段のケアだけでなく、災害が起きた瞬間に利用者さんをどう守るかが問われます。
3.11のときも、多くの介護施設でスタッフが必死に利用者さんを守ろうとしました。
- パニックになる現場:
利用者さんが不安で混乱する中、スタッフ自身も恐怖を感じながら対応しました。
- 避難のサポート:
歩行が難しい方や寝たきりの方をどう安全に避難させるか、瞬時の判断が求められました。
- 情報の不足:
停電や通信障害で、どの情報が正しいのか分からない状況もありました。
日々の仕事に防災の意識を持つ
3.11以降、私たち介護スタッフは防災を特別なことではなく、「毎日の仕事の一部」として考えるようになりました。
- 利用者さんごとの避難支援計画:
誰がどう動くのか、一人ひとりに合わせた避難方法をスタッフ全員で共有しています。
- 声かけと安心づくり:
日頃から「もしもの時はこうしますよ」と利用者さんに伝えておくことで、不安を減らします。
- チームワークの強化:
スタッフ同士で日ごろから情報を共有し、どんな時も助け合える関係を作っています。
震災を経験したからこそ伝えたいこと
介護の仕事は、利用者さんの「命」と向き合う仕事です。
震災を経験したからこそ、「何があっても守りたい」という気持ちが強くなりました。
- マニュアルだけでは対応できない現場:
災害時には想定外のことが次々と起こります。
そんな時こそ、スタッフ一人ひとりの判断力と、普段からの話し合いが大事だと感じています。
- 家族への情報提供:
災害時にすぐ家族と連絡が取れないこともあります。
だからこそ、普段から「この施設なら安心」と思ってもらえるように努力しています。
これからの介護職が目指す姿
3.11を通して学んだことは、災害時も含めて「人に寄りそう介護」を続けることです。
どんな時でも、利用者さんの命と笑顔を守るために、私たち介護スタッフは成長し続けなければなりません。
- 自分たちも守る:
スタッフ自身が無事でいることが、利用者さんを守るための第一歩。
- 地域とのつながり:
施設だけでなく、地域と連携して支え合うことの大切さも、3.11から学びました。
おわりに
3.11から得た経験を忘れず、これからも「もしも」に備えていくことが、介護の現場にいる私たちの大切な仕事です。
みんなで支え合い、安心できる場所を作っていきたいですね。