COLUMN
コラム訪問看護に興味がある方は、服装や訪問バックの中身も気になるところです。
訪問看護師は基本的には病院看護師と同じように清潔感のある身だしなみが大切です。
また、訪問看護は事業所になかなか戻れないからこそ、先を読んで準備して訪問に回ることも必要になります。
今回は、服装とバッグの中身についてご紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
ポロシャツやスクラブに、チノパンというスタイルが一般的です。
色もさまざまで、紺やピンク、ベージュなどのものがあります。
私が所属していた事業所では、入社当時は襟付きのグレーのポロシャツから、えんじ色のスクラブに途中から変更しました。
ユニフォームについては、ステーションでそろえているところもありますが、自前のものを使用しているステーションもあります。
パンツスタイルの白衣を着用している訪問看護師もいます。
ユニフォームに関しては、それぞれのステーションでさまざまですが、基本的に清潔感があり動きやすい服装での訪問です。
訪問看護師は、ご利用者のお宅に上がります。
病棟勤務では、靴は履きっぱなしなので、さほど気にする必要はなかったかもしれませんが、訪問看護では靴下に穴が開いていないか注意していく必要があります。
また、訪問するお宅によっては床があまりきれいでないお宅もあります。
その場合、室内履きのスリッパや靴下の2枚履きなどで、他のお宅に影響がないようにしていくことも必要です。
訪問看護の場合、雨の日や風の強い日も訪問します。
そうすると、やはり髪が濡れたり、乱れたりすることも多いです。
女性の場合は長い髪を縛るのはもちろんのこと、訪問と訪問の間に乱れた髪を直すなどして清潔感を保って訪問していくことが大切です。
訪問時に基本的に必要なものは以下のようになります。
体温計やハサミなどは、ご自宅にあるものを借りることもできますが、血圧計やサチュレーションモニターはご自宅にないところも多いため、状態観察が出来なくなります。
病棟の場合、ラウンド時に必要物品がなければ取りに戻れますが、訪問看護の場合簡単に取りには戻れません。
したがって訪問前には、必要物品がそろっているかきちんと確認する必要があります。
また、サチュレーションモニターは電池がなくなってしまったときに使えなくなってしまいます。
私の感覚ですが、電池が少なくなってくると感度も悪くなってくるように感じました。
したがって、サチュレーションモニターの電池が少なくなってきたら電池を交換しておくか、新しい電池も持ち歩いておくと安心です。
訪問先のお宅では、病院のように物品がそろっていないところも多いです。
もし、物品がそろっていなかった時のために、持っておくと便利なものをご紹介していきます。
陰洗ボトルは、陰部洗浄が必要なお宅では準備されているところもあります。
しかし、一時的に処置の洗浄のために必要な場合には、陰洗ボトルがなかったりすることがあります。
この場合、ペットボトルに穴をあけて準備してもらうこともありますが、訪問時すぐに使いたいことも多いです。
そんなときのために、陰洗ボトルは使わなくても持っておくといいでしょう。
もし車移動の場合、車に置いておける状況であれば車に置いておくだけでも安心です。
この場合の尿取りパットは、ご自宅で尿取りパットを切らしていたときに使うということもですが、処置のときのお湯を吸い取るときに使うことができます。
私の場合は、家にネコがいるので数枚持って行って訪問バッグに忍ばせていました。
グローブは、基本的にはチャック付きの袋に入れて持ち歩く人が多いです。
しかし、訪問先によってはグローブをたくさん使うところもあります。
グローブがなくなった場合、取りに戻れればいいですが、訪問は近くで組むことが多いです。
そのためタイムロスになったり、次の訪問に間に合わなくなってしまう可能性もあります。
車移動の場合は、車にグローブの箱を一箱ストックしておくだけで、足りなくなった時にその場で補充が可能です。
次にレジャーシートです。
レジャーシートを何に使うのかというと、陰部洗浄時にお湯が漏れたときに受け止めてくれたり、足浴のたらいやバケツの下に敷くことで、お湯の飛び散りを防ぐためです。
陰洗時や足浴時は、もちろん注意深く行いますが、それでもお湯が漏れてしまったりすることはあります。
もし、漏れてしまった場合、病院では取り換えればクリーニングでキレイにしてくれますが、自宅の場合本人や家族が洗濯をする負担が増えてしまいます。
このように、訪問看護師は本人や家族の日ごろの負担なども考えながら、さまざまな工夫をしてケアや処置を実施していく必要があります。
シリンジは、使う機会は少ないものです。
しかし、持っておかないといざというときに困るものでもあります。
もし、バルーンカテーテルからの尿の流出が少なかったり、点滴をしている方のために必要になることがあるからです。
そんなとき、シリンジがないからといって、そのままにしておくわけにはいきません。
したがって、突発的に必要になったときでも、その場で早急に対処できるようにシリンジも持っておくと安心です。
浣腸も本来は医師の指示がなければ、処置はできません。
しかし、便秘で苦しんでおり処方された浣腸でないと反応がないかもしれない場合、浣腸を持っていれば、電話で口頭指示を受けた後に浣腸を行なうことができます。
持ってると必要な時にすぐに実施できるため、持ち歩いている訪問看護師も多いです。
今回は、訪問看護師の服装と訪問バックの中身についてご紹介してきました。
訪問看護師の服装は、以前はポロシャツにチノパンスタイルが多かったですが、スクラブになっているところも多く、最近では病院勤務での服装と大きく変わりはありません。
ただし、病院勤務よりも外での移動があったり、お宅に上がる場面が多いので、髪型や靴下へは、病院勤務以上に気にかける必要があります。
また訪問バッグは、大きめですがそれでも安心して訪問していくには、入りきらないものも多くあります。
しかし、なければ困ることも多いため、車移動の場合は車にストックを置いておくなどして、訪問時に困らないように準備しておくことが大切です。
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