COLUMN
コラム病棟で看護師として働いていて、やりがいは感じているけれども、夜勤もありなかなかプライベートの時間が取れないといった人もいるでしょう。
また子育て中の人であれば、家族との時間も大切にするために、訪問看護には興味はあるけれども大変だと聞いて、なかなか踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、訪問看護師の仕事の大変さや勤務時間といった観点から、プライベートとの両立について書いています。
訪問看護師という仕事で理想とするライフスタイルを手にすることができるのかどうか、考えるときの参考になれば幸いです。
訪問看護での大変さと言ったら、一人で判断して対応しなければいけなくて、責任が重いということをイメージするかもしれません。
しかし、私が経験した中で一番大変だと思ったのは、病棟では二人でケアを行うような人も一人で対応しなければいけないということです。
もちろん、看護師二人で行くことは可能ですが、複数名で入るときには加算が付き、利用者さんの金銭的な負担もかかってきます。
また、事業所側からしても一人の利用者さんに看護師が二人取られることで、そこの枠に新しい利用者さんを入れることができなくなってしまいます。
そのため、ひとりでの訪問では確実に対応できない場合のみに、複数名訪問を利用していることが多いです。
また、真夏や真冬の訪問についても、訪問看護師の大変さのひとつです。
車移動ならそうでもないのではないか、と思うかもしれませんが、車内と外気温差や利用者さんのお宅の室温と外気温の寒暖差で、意外と体力を奪われるものです。
これが、自転車やバイクでの移動となると、暑い中寒い中での移動となるので、さらに体力が奪われます。
訪問看護での大変さは、病状や症状の判断というよりも、病棟では二人で行うケアも一人で工夫しながら、安全に行わなければいけないということや移動で体力を消耗するということです。
訪問看護での人間関係は、比較的良好なところが多いでしょう。
理由は定かではありませんが、私が働いてきた中で感じたのは、訪問看護ではバリバリ働きたいというよりは、利用者さんとじっくり向き合って関わっていきたいという、物腰柔らかい人が多いということです。
また、スタッフ同士が顔を合わせるのは、事業所内が多いです。病棟では様々な業務をこなしながら、報告や相談などをしていきますが、事業所に戻った後は、書類作成など事務作業になります。
そのため、様々な業務をこなしながらよりも心の余裕ができるため、人間関係も良好になるのではないかと考えています。
訪問看護では、勤務時間も柔軟に決めることができるステーションが多いです。
最近では、通常の常勤以下の勤務時間でも、常勤扱いで採用してくれる事業所もあり、自分のライフスタイルに合わせて、働き方を変えていくことができるようなところも増えてきています。
非常勤でも、直行直帰で時間を有効的に使える場合もあったり、時給制ではなく訪問1件当たりのお給料の場合、訪問が終わった時点で自分の時間に回すことができます。
また訪問看護の場合、ライフスタイルに合わせて常勤になったり非常勤になったりできることも多いので、ライフスタイルの変化にも対応しやすく、家族との時間も取りやすい職業です。
訪問看護師は残業が少ないため働きやすいとは言われていますが、全くないわけではありません。また、オンコールを持たなければいけない事業所もまだまだ多いです。
そうなると、家族の理解も必要となってきます。特に、小さな子どもがいる場合は保育園や幼稚園の送り迎えを協力してもらわないといけなかったり、オンコールで呼ばれたときには子どもを見ててもらう必要があります。
したがって、訪問看護師は残業も少なく夜勤もないため、病棟勤務に比べると育児や家事との両立は図りやすいですが、家族の理解なしに働くことは難しいといえるでしょう。
今回は、訪問看護師の仕事とプライベートの両立について、お伝えしてきました。
訪問看護師は体力的に大変なことは多いですが、人間関係は良く、子どもの体調不良でお休みしないといけないときにも、快く休ませてくれる事業所が多いです。
また、独身の人も定時で上がれることが多く、直行直帰ができる事業所では訪問後そのまま自宅に帰ることができるので、自分の時間も取りやすくなるでしょう。
看護師としてのスキルを磨きながらも、プライベートも大切にしていきたいという人には、訪問看護がおすすめです。
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