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訪問看護師が訪問先で気を付けること5選!

訪問看護師が訪問先で気を付けること5選!

訪問看護では、利用者さんのお宅に上がらせていただき、ケアなどを行っていきます。
このとき、マナーに気を付けないと信頼関係もなかなか築きにくくなってしまうことも考えられます。

今回は、訪問先でのマナーについて解説していきます。
今後、訪問看護師として働いていく上での参考にしてみてください。

注意①挨拶はしっかりしよう!

挨拶は社会人として基本なことですが、慣れてくるとおざなりになってくる部分でもあります。

訪問したら「事業所名+名前」を言って、元気よくあいさつしましょう。

特に、「訪問時に勝手にはいってきていいよ」と言われたり、耳の遠い利用者さんで独居の方だと、聞こえないからと訪問時に挨拶せずに入ってしまう人もいるかもしれません。

ただ気が抜けた頃に、同居されていないご家族やケアマネが、訪問していることもあり、そんなときに挨拶なしで家に上がっていくことで、良くないイメージを持たれることにもなります。

また、ご利用者さんに万が一のことがあったときに、ご近所の方に不審者と間違われることを防ぐことにもつながるでしょう。

したがって、訪問したら元気よくあいさつしましょう。
そして、退室するときには状態を看させていただいた感謝も込めて、「ありがとうございました」という挨拶も大切です。

注意②丁寧な対応を心がける!

訪問時は、丁寧な対応を心がけるようにしていきましょう。
言葉遣いはもちろんのこと、物品の取扱いなども丁寧にしていくことが大切です。

利用者さんやご家族は、お客様です。したがって、基本的には敬語でお話しするようにしていきましょう。
しばらく、関わってくると信頼関係もでき、多少言葉を崩しても問題ありませんが、敬意をもってコミュニケーションを取っていくことが大切です。

また、物品に対しては病院勤務では、代わりのものがあります。

しかし、医療物品や介護用品は価格が高いものもあり、代わりのものがないお宅も多いです。
その場合、また再購入していただくことにもなりかねません。

壊さないまでいかなくても、やはり自分の家のものを雑に扱われることで、イメージが悪くなります。
したがって、ひとつひとつの物品を扱う際にも丁寧に扱っていくようにしていきましょう。

注意③ご家族の気持ちも配慮していく!

介助量が多い場合や認知症のご家族は、介護にとても苦労されている方も多いです。
そのような方のご家族でなくても、介護を必要とする方を見守りながらの生活は大変です。

利用者さんの状態を看るために、訪問をしているのは間違いないのですが、訪問看護は利用者さんがより長く在宅生活を送れるようにサポートするためにも、介入しています。

より長く在宅生活を送るためには、ご家族の協力も必要です。したがって、訪問時にはご家族の気持ちなども配慮しながら、指導やアドバイスをしていきましょう。

もし、ご家族が介護に疲れている様子が見られている場合には、ケアマネにご家族の状況をお伝えしていくのも訪問看護師の仕事の一つです。

注意④お宅のものを借りるときには許可を得る!

しばらく訪問していると、利用者さんのお宅のどこに何があるか、把握できてくることもあるでしょう。
ご家族や利用者さんも「訪問看護師が来たときに使うもの」は、理解されていることが多いです。

ただ、そこで知っているからと言って、声をかけるかかけないかでは印象が違ってきます。

また、お宅によっては訪問で使うお部屋以外は、入ってほしくないお宅もあるので注意しましょう。

もちろん、お宅によっては「勝手に持って行ってやっていいよ」と言われるお宅もありますが、その際も一言「お借りします」と言ってからの方が印象が良くなります。

注意⑤ご家庭ごとのルールを守る!

ご家庭では、それぞれのご家庭でやり方が違います。

例えば、入浴後のお風呂であればお宅によっては、お風呂のお湯はそのままにしてふたを閉めてもらえれば良いというお宅もあれば、お湯を抜いておいてほしいというお宅もあります。

使用した物品もそのまま置いておいていいお宅もあれば、最後に物品が置いてあった場所に戻すところまで行うお宅もあり、さまざまです。

特に処置で出たゴミの捨て方が、地域のゴミ収集方法などによっても違うため、一番注意が必要です。

このように、それぞれのご家庭に合わせた対応を心がけていくことが大切になります。

時には「ケアの方法でこっちの方が簡単にできるのに・・・」ということもありますが、日ごろ介護を行っているのはご家族なので、お伝えするときには慎重に行い、無理強いしないことも大切です。

信頼関係が築けていないことで起こったトラブル!

私が訪問看護師として働いているときに、こんなことがありました。

新規の利用者さんの訪問が入ることで、認知症の女性の訪問を別のスタッフに担当を代わってもらったすぐ後のことです。

ちょうどお正月にかかるという時期で、その利用者さんの担当を代わった看護師が、おせちの話をしたそうです。

認知症を持っている人だったので、捉え間違えて「おせち料理を看護師が食べたいと言った!」と、ご家族の方が怒っていたということで、ケアマネから問い合わせがありました。

ご家族は、普段海外に行かれており、利用者さんの状況を理解できていません。

ケアマネとその看護師も面識がなく、信頼関係が築けていない状況でした。

多分、私であればケアマネとの信頼関係が出来ており、ご家族とも一度だけお会いしたことがあったので、同じ状況でもまた違ったのではないかと思いました。

このように、信頼関係はとても大切なものです。

そして信頼関係を築くのには、やはり訪問時のマナーも大切になります。

まとめ

ひとつひとつの訪問時のマナーは、利用者さんやご家族との信頼関係にもつながってきます。
ちょっとしたことでも丁寧な対応を心がけることで、何か問題が起きてもクレームにつながることも少なくなるでしょう。

そのため訪問時のマナーは、自分の身を守るためにも大切なものになります。

訪問時のマナーを守って、利用者さんやご家族との信頼関係を築いていってくださいね。

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