COLUMN
コラム訪問看護に少し興味はあるけれども、利用者さんへはどんな看護をしていくのだろうと、不安な人もいるでしょう。
基本的な看護内容は、病棟での看護と違いはありません。
とはいえ、自宅での看護になるので全く一緒とはいかないのも現状です。
毎日看護師が携われることは稀で、ご本人や家族へのアドバイスも病棟以上に重要になるといった違いもあります。
今回は、訪問看護での看護内容やアセスメントの方法、やりがいなどについて詳しく解説していきます。
ぜひ、訪問看護を検討している人は最後までお読みください。
では、訪問看護での看護内容はどのようなことをするのでしょうか?
訪問看護ならではの仕事もあるので、参考にしてみてください。
看護では基本のバイタルサインチェックは、訪問看護でも実施していきます。
その他、薬の効果など健康状態全般を観察し、アセスメントして適宜アドバイスや指導をしていくことも看護内容のひとつです。
また、ご自宅での生活の様子も伺い、介護が必要な場面などを定期的に見直しながら、安心安全にご自宅で過ごせるように、指導やサポートをしていきます。
訪問看護での内服管理は、いかに看護師が訪問しない間に、飲み忘れや多重内服することがなく過ごしていけるかを考えながら、行なっていきます。
お薬カレンダーできちんと内服できているか確認をするのが、一般的です。
そのほか、飲み忘れが多い人の場合、ヘルパーさんのサービスが入っている人は、ヘルパーさんに声掛けをしてもらうこともあります。
ヘルパーさんが内服させるのは、違法ではないかと思う人もいるかもしれませんが、声掛けだけであれば問題ありません。
ヘルパーさんにやってもらえるのはそこまでなので、声掛けだけでは飲み忘れが減らない場合、他の方法を考えることになります。
一方、多重内服の危険性がある人は、週に2〜3回の訪問で次の訪問までの内服薬のみセットして、お薬の飲み過ぎを防ぐといった方法をとることもあります。
訪問看護では、医師の指示に基づいて点滴や痰の吸引、褥瘡の処置なども行なっていきます。
また、尿管カテーテルの管理や胃ろうの管理なども、看護内容に含まれます。
さらに、看護師の訪問日以外に、利用者さんや家族が、実際に医療処置をしている中で、困っていることなども聞き取っていきます。
そして、訪問看護師は利用者さんの状況、生活状況などトータル的にアセスメントをして、アドバイスをしていくのも看護内容の一つです。
身の回りの清潔を保つための環境整備も、訪問看護師の仕事です。
食器がそのままになっていたり、ゴミ箱のゴミがいっぱいになっている状況は、衛生上良くありません。
したがって、時には環境を整えることもします。
また、バイタル変化に注意しなくてはいけない人などの場合は、看護師が状態に注意しながら、入浴介助をおこなうこともあります。
訪問看護でも、訪問看護計画書という計画書を作成し、ご本人や家族に同意を得た上で看護を実践していきます。
このとき、訪問看護計画書は主治医の指示書やケアマネが作成するケアプランに沿って、作成し訪問しなければいけません。
訪問看護では、医療分野でのアセスメントと介護分野でのアセスメントスキルの両方が必要です。
ご自宅の場合、物品も環境も病院のように整っていないご家庭も多いです。
そのため、それぞれのお宅に合わせて、処置の手順や方法、介助の方法などを
患者さんの体やお薬の効果などだけでなく、自宅で過ごすにあたってのトータル的な視点でのアセスメントが必要です。
また、家族の介護力などのアセスメントもして、必要に応じてサービスの提案などもしていきます。
利用者さんひとりひとりと向き合いながら、じっくり関わりながら看護ができるところが魅力的です。
また、近年では医療度の高い利用者さんも増えてきており、疾病の予防や介護予防から高度医療まで幅広く医療や看護の知識・技術を習得できるのも魅力のひとつです。
そして、何よりも病棟勤務よりも利用者さんの変化がよくわかり、医療行為だけでなく看護技術で症状が改善されたときには、大きな喜びを感じます。
さらには、利用者さんや家族からは感謝をされて、大変なことも多い訪問看護ですが、看護師にとってはやりがいも大きい職業です。
訪問看護の看護内容としては、病棟勤務とさほど大きな違いはありません。
ただ、病棟勤務よりも家族やケアマネとの連携が密になるということはあります。
また、訪問看護計画書や訪問看護報告書など、書類業務も多くなります。
しかし、利用者さんと何年ものあいだ、じっくりと関わって看護していけるというのは、訪問看護ならではです。 訪問看護は大変といったことをよく聞きますが、ぜひ一度利用者さんに看護を提供して、魅力を体感してみてください。
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