COLUMN
コラム最近では、数多くの訪問看護の求人が出されています。
そのため、どこの訪問看護ステーションで働けばいいか、分からなくなってしまう人もいるでしょう。そんなときは、今回の6つを参考に自分の理想の働き方ができそうな事業所を選ぶのがおすすめです。
ぜひ、参考にしてみてください。
訪問看護では、欠かせなくなっているのがオンコール体制です。
数年前には、オンコール体制をとっていない事業所も多くありましたが、現在ではほとんどの事業所で導入されています。
オンコール体制については、各事業所によって異なるため、各事業所で確認する必要があるでしょう。
例えば、違いには以下のようなものがあります。
これらの状況は、事業所によって異なるため見学や面接時に確認するのがおすすめです。
訪問看護だけでなく、さまざまな職場を探すときに大切なのが、休日の日数です。
特に、訪問看護で気にした方が良いのが、土曜日の出勤についてとオンコールで出動後の代休についてです。
土日休みで、オンコールでの対応という場合もあれば、土曜日は交代での出勤という場合もあります。
また、オンコールで深夜に出動したときの代休は、ほとんどのところで取り入れられていません。
ただし、すべての事業所がそうというわけではないため、確認してみるのがおすすめです。
訪問看護での忙しさは、ステーションの規模でも異なります。
訪問看護の場合、病院付属の訪問看護ステーションもあれば、看護師が立ち上げた小規模の訪問看護ステーションもあります。
どちらにもメリットデメリットがあり、病院付属のような大きな事業所の場合、福利厚生などもしっかりしていて、休みも病院の看護師と同じような扱いで取ることが可能です。
しかし、経営的なものや訪問看護でも、マニュアルが決まっていることも多いため、なかなか自分のやりたい看護ができないことも考えられます。
一方、看護師などが立ち上げた小規模の訪問看護では、みんなで事業所を作り上げていく感覚です。したがって、看護師として利用者さんに何ができるか、みんなで考えながら行なっていくことができます。
そのため、自分のやりたい看護をしやすいというメリットがあります。
また小規模の場合、看護師も経営的な目線が必要なことも多いです。
そのため、将来訪問看護ステーションの立ち上げを目指している場合には、小規模の訪問看護ステーションであれば、管理者にならなくても訪問看護師として働きながら、経営的な面も学べるでしょう。
しかし、小規模の場合には最小限の人数で事業所を運営していることもあります。
すると、ひとり休むと他のスタッフに訪問の負担がかかってしまうことも、多々あります。
そのため、自分が休むときには申し訳ないという思いになったり、逆の場合は訪問件数が増えることによる負担が大きくなる可能性も出てくるでしょう。
このように、事業所の規模に応じてメリットデメリットがあるため、探す前に自分の働き方にあった事業所はどんなところか明確にしておく必要があります。
訪問看護ステーションによって、利用者さんの特性が異なることも多いです。
病院付属であれば、医療度の高い利用者さんが多いのが予想されます。
また、私が所属していた事業所の代表がもともと理学療法士で、看護よりもリハビリに力を入れている事業所でした。
スタッフも看護師よりもリハビリスタッフの方が多かったです。
そのため、利用者層も必然的に脳血管疾患や神経障害などリハビリが必要な利用者さんが多くいました。
事業所によっては、小児や精神科に特化して受け入れているところもあります。
利用者さんの特性を知っていれば、入職前に準備もできますしミスマッチも起こりにくくなります。
訪問看護で確認しておきたいのが、1日の訪問件数です。
私の経験上、1日の訪問件数は60分の訪問で5〜6件というところが、多くみられています。
病棟勤務の看護師の場合、5〜6件と聞くと余裕があるように聞こえる場合もありますが、訪問看護では移動時間もあります。
移動時間が短い場合は、5〜6件というのは比較的体的にも精神的にも楽ですが、移動に30分近くかかることもあるのです。
すると、5〜6件の訪問件数でも意外と時間的な余裕がなく、思ったよりも忙しいと思う人もいるでしょう。
また訪問時間が短ければ、その分移動時間に費やすことができるため、移動による精神的な負担は軽減できます。
1件の訪問時間が遅れてしまうと、その後の訪問がすべて押してしまうこともあり、このようなことから、日々の移動によるストレスを感じることも多いです。
したがって、訪問件数だけではなく、訪問時間や移動時間なども含めて確認しておくことで、より忙しさなどを知ることが可能になります。
訪問看護は、基本的にひとりでの訪問です。
訪問場所や訪問時間も、看護師によって違い、事業所にも戻らずに昼食を済ませて次の訪問に行くことも多々あります。
事業所に戻っても、ゆっくり話しができないこともあります。
したがって、病棟のように対面で情報共有をするのは、難しいことが多いです。
しかし、何かあったときやオンコールで連絡がきたときに対応できるように、情報共有をしておく必要があります。
このように、最近では訪問看護でもスマホやタブレットなどを使った電子カルテを使っている事業所も増えてきました。
それでも、まだまだ紙ベースでの記録のところもあったり、電子カルテを取り入れていても事業所の人数分揃えていないところも多くあります。
この場合、記録は事業所に戻ってから入力します。
情報共有については、1人1台社用のスマホで電子カルテが見れればいいですが、コスト的な面からなかなか1人1台というのは難しい事業所も多いです。
この場合、個人のスマホを使ってグループラインでのやりとりをすることもあります。
ただし、これは一例になります。
事業所によっては、もちろん終業時間までに戻って来れて、対面で情報共有ができる場合もあるので、どのように情報共有をしていくのかも確認したうえで、入職するのがおすすめです。
今回は、訪問看護ステーションを探すときに確認しておきたいことについて、ご紹介してきました。
訪問看護は、病棟での仕事内容と異なることが多々あります。
入職してから、思った以上に体力勝負ということが分かり、辞めてしまう人も多いです。
最低でも今回の6つは確認して、少しでもミスマッチを減らして入職するのがおすすめです。
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