COLUMN
コラム子どもの妊娠出産を期に看護師を辞めたけれども、もう一度看護師として働くのに夜勤のない訪問看護師を検討しているという人も多いでしょう。
私自身、2023年5月に訪問看護師として復職予定です。
今回は、私が訪問看護に復職を考えた理由や復職時にやったことなど、実体験を赤裸々に語ります。
ぜひ、お子さんがまだ小さいけれども、訪問看護師として復帰したいという人は参考にしてみてください。
私が復職を考えた理由は、子どもの体力がだいぶついてきたからです。
私には、現在3歳の息子がいます。
息子を妊娠する前から訪問看護師として働いており、妊娠出産を期に一度辞めていました。
息子が10か月頃になったときに、訪問看護師として一度復帰したのですが、まだ小さい息子。
熱を出してのお休みや保育園からの呼び出しが頻回で、職場に迷惑をかけることが多々ありました。
子どもの体調が悪いときに預かってくれる、病後保育もあります。
しかし、私はそこまで息子を無理させてまでは、働きたくないと思い看護師を離れ、看護師の経験を活かしたフリーライターとして、保育園に預けながら活動し始めました。
しかしライターの仕事だけでは、安定した収入がなかなか得られないのが現状。
そこで体力がついてきて、熱を出すことが少なくなった今、ライターとともに訪問看護師として再度働くことにしました。
復職するにあたって訪問看護を選んだ理由としては、夜勤がなくて育児との両立がしやすいという理由ももちろんですが、私自身が訪問看護師の魅力を知って、また訪問看護師として働きたいと思ったからです。
私自身、子どもを優先しながらもある程度の収入を得たいと思いながら、復職に向けて動いてきました。
そのため、条件に合った透析専門の病院も紹介されたのですが、そこよりも訪問看護の事業所を選びました。
なぜ病院での看護よりも訪問看護を選んだかというと、やはり妊娠前に訪問看護の魅力を知って、訪問看護師としてまた働きたいと思ったところが大きいです。
私の転職の方法としては、フーンケアワーカーのような紹介会社に登録をしました。
紹介会社では、条件にあった訪問看護の事業所や病院、施設を探してくれるところから始まり、面接の日程まで調整してくれます。
また、面接後の先方の反応も知ることができ、もし不採用だとしても不採用の連絡が来てから行動するのではなく、次の行動に早くから移すことができます。
したがって総合的にみて、紹介会社を使う方がメリットが大きいと感じて、紹介会社に登録をするところからはじめました。
ステーション選びで重視したことは、私の場合は育児との両立にどれだけ理解があるかということです。
特に、前職では看護師の人数が少ないこともあり、急なお休みなどではとても迷惑をかけましたし、私も休めないことへのプレッシャーがありました。
したがって、今回は子どもの体調不良でお休みをしないといけないときなどの対応がしやすい職場かということと、オンコールがないということを重視しました。
次に、具体的にどんな風に選んでいったのか、詳細についてご紹介していきます。
私が前職で働いた事業所では、面接時に理解を示していたものの、実際に働いてみたら看護師の余裕がなく、どうしてもすぐに迎えにいけないといった状況でした。
そのため、万が一子どもの体調不良で休む場合や保育園からの呼び出しで、私が訪問する予定だった利用者さんの訪問ができなくなった場合の対応方法まで、今回は確認して選びました。
自分が子どもの都合でお休みなどをしたときの対応に、余裕がある事業所かどうか判断するポイントとしては、管理者の訪問件数です。
万が一、お休みの人が出ても管理者に余裕があれば訪問の対応ができますが、管理者も他の人と同じように訪問している場合は、スケジュール調整が難しい場合があります。
もちろん、子どもの急病で休むこと前提で職場を探すのはよくありませんが、子どもが小さいうちは訪問の調整がしやすい職場なのかそうでないかを確認しておくのは、ミスマッチを防ぐためには大切です。
私の主人は、不規則勤務で朝早いこともあれば、帰りが夜中ということもあります。
近くには頼れる人もおらず、オンコールで出動があった場合に対応が難しい状況です。
そのため、オンコール対応は「完全になし」で探してもらうようにお願いしました。
訪問看護の事業所では、時短勤務でも常勤だとオンコールは必須というところが多いです。
そのため、非常勤での働き方を選ぶという方法をとりました。
しかし、実際に求人の案内をもらったところでは、オンコールなしでも常勤扱いで働ける場所で、採用していただけることになりました。
こうして、思いもよらない求人を紹介してもらえる場合もあります。
職場のミスマッチを防ぐためにも、自分のステーション選びで重視することを明確にして、ここだけは譲れないというところを、きちんと伝えることが大切です。
復職前にやったことは、自分がどんな働き方をしたいかと月収で欲しい額面を再確認したことです。
紹介会社に登録をすると、勤務条件や得たい収入等の確認連絡が来ます。
それをもとに、求人を探してくれるからです。
そこで、どんな働き方でどれくらいの収入が欲しいか明確になっていないと、自分の希望する職場とは違うところを紹介され、入職したあとになんか違うとなってしまいます。
そのため、まずは自分の希望の働き方と得たい収入を明確にしました。
また、子どもが小さいときには旦那さんや周りに協力してもらう環境を整えることも、必要になります。
子どもが体調不良になったときに訪問看護では、スケジュールの調整が難しい事業所も多く、すぐにお迎えに行けないということも多々あります。
したがって、職場に迷惑をかけないためにも、働くことへの理解だけでなく、子どもが急病になったときの対応などまで、旦那さんや周りときちんと話を詰めておくことが必要です。
私の場合、働くことに対して旦那さんから反対はありませんでしたが、子どもの急病や保育園の呼び出しには理解がなく、ほとんど私が対応することになりました。
それにより、前職では職場にとても迷惑をかけました。
私は前回の教訓から、旦那さんが子どものお休みなどの対応することは難しいので、今回はそのようなことがないよう、私が休んだ時のフォロー体制がきちんと整っているかも確認しました。
常勤でもパートでも、働く以上は責任が伴います。旦那さんや周りの人と子どもが急病になったときや保育園の呼び出しの対応について、職場を探す前にきちんと話しをしておくようにしましょう。
もし、自分ひとりが対応しなければいけない場合には、自分が抜けたときのフォロー体制がどうなっているのかまできちんと確認し、職場選びを慎重に行う必要があります。
今回は、私の復職時の実体験についてご紹介してきました。
正直、私は転職回数が多い方です。
しかし、転職を繰り返してきたからこそ、今回の復職時に確認しておくことやステーション選びでのポイントを抑えることができるようになりました。
私自身は、5月からの復帰予定ですが訪問看護の事業所では、休んだ人のフォロー体制がしっかりしていて、働きやすい環境が整っている職場を見つけられたと思っています。
ぜひみなさんもこの記事を参考に、育児や家事との両立が無理なくできる事業所選びをしてくださいね。
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