COLUMN
コラム今回は訪問看護の仕事内容と人間関係のいい事業所の選び方について解説していきます。
訪問看護での地域との連携や多職種との連携についてもご紹介していくので、参考にしてみてください。
訪問看護とは、自宅で療養している人に、看護師が訪問して医療処置や療養上の世話、内服の管理、状態観察などを行なう在宅支援サービスです。
一般的には、介護保険での利用になりますが、小児の場合や特定の疾患によっては、医療保険でサービスを受けることが可能です。
訪問看護の仕事内容については、以下のようになります。
など
居室やベッド周りの安全確保や室内の温度調整なども、訪問看護師の仕事になります。
そのため、食べ終わった後の食器が食卓にそのままになっていたら、流しまで持っていくことやゴミが貯まっていたら軽く集めて、環境を整えるといったことも行ないます。
バイタルサインはもちろんのこと、基礎疾患による体調の変化がないかなどを確認していきます。
また、訪問看護は週に1〜2回の訪問です。訪問と訪問の間の、睡眠状況や食事の状況なども聞き取りをし、必要であれば次の訪問までのアドバイスもしていきます。
ご自宅で療養している人の中にも、人工呼吸をしていたり、在宅酸素をしていたりする人もいます。
ときには、ご自宅で点滴を行うこともあります。
このような、医療行為の必要な人が状態の変化なく、ご自身や家族が問題なく行なえているかの確認なども含めて、訪問して気管カニューレ管理やカテーテル管理を実施していきます。
在宅で行なうことの多い医療行為に関しては、以下のようなものがあります。
など
体調の変化が起こりやすく、ヘルパーさんなどでは何かあったときに心配な方は、看護師が介入して行なうことも多いです。
療養上の世話としては、食事介助や入浴介助、排泄介助、移乗・移動の介助などがあげられます。
精神疾患の方に対して、介入していくのはもちろんですが、ご自宅で生活していると訪問看護師やヘルパーさんが訪問するとき以外は、一人になる方も多いです。
そのような方の心理的なケアとして、お話をしたり気分転換に散歩に出かけたりといった介入をすることもあります。
また、治療やリハビリにあまり意欲的ではない方に対して、意欲喚起をすることもあります。
リハビリは理学療法士や作業療法士が訪問して行う、訪問リハビリがありますが、看護師が行なう場合もあります。
例えば、寝たきり予防のためのものや日常生活動作の訓練です。
高齢者の場合、寝ていることが多い人もおり、離床を促すといったことも行なわれます。
日ごろ介護・看護を行なうのは、ご家族です。
介護をしていく中では、ご家族などが悩みに直面することも多くあります。
介護や看護をしている中での悩みを聞き取り、看護師の立場で知識や技術のアドバイスをしていくことも役割の一つです。
また、体調の変化が見られた際に病院受診での医師への伝え方をアドバイスしたり、ときには医師宛てに利用者さんの状態変化について書面にして、受診時に持って行ってもらうなどをすることもあります。
利用者さんの様子で気になったことがある場合、ケアマネージャーに連絡して、情報共有するのも仕事の一つです。
また、利用者さんによっては訪問リハビリを取り入れている人もいます。
日常生活動作などで、行なって欲しいリハビリを相談したり、反対に状態の変化について相談されることもあります。
また、訪問看護は地域に密着して行なっているサービスです。
その地域のケアマネージャーや往診医などとも連携して、信頼関係を築きながらサービスを提供していきます。
訪問看護ステーションは、管理者の看護観の色がとても出やすい職場です。
人間関係も、管理者の雰囲気がステーションの雰囲気に繋がっていることも多いです。
見学時や面接時には、管理者が同席していることも多く、管理者の思いや看護観、雰囲気も見られることができるでしょう。
したがって、自分が築きたい人間関係に合いそうな雰囲気の管理者のいる事業所を選ぶのがおすすめです。
今回は、訪問看護の仕事内容と人間関係のいいステーション選びについて解説してきました。
訪問看護は、医療行為だけでなく利用者さんの生活全般を見て看護をしていきます。
病院での看護よりも様々な視点から見ていく必要があり、大変なことも多いです。
しかし、その大変さが慣れてくると、魅力に変わります。
ただ、自分の築きたい人間関係と違うとやはり魅力も半減してしまうものです。
訪問看護では、管理者の考え方や雰囲気が、事業所の雰囲気に繋がっているところが多いです。
人間関係がどうなのだろうと思っている人は、面接時に管理者の考え方などを聞き、雰囲気や考え方などを見て、自分の求めている職場かどうかを判断して入職を決めるといいでしょう。
050-5482-3255
受付時間 9:00〜18:00