COLUMN
コラム「収入アップの為に副業をはじめたい」
「理学療法士の自分に向いている副業はなんだろう?」
理学療法士の平均年収は給与所得者全体の平均金額よりやや低めと言われています。
理由は理学療法士が20代〜40代の若い世代が多いことや医療職は昇給が少ないこと、役職になっても大きく収入が変わらないことなどが考えられます。
残業をすることで収入を上げることもできますが、残業代が出ないところも多いようです。😅
理学療法士が収入アップを考えた時に、副業をはじめたいと考える人は多いです。この記事では現役理学療法士の私が、理学療法士にオススメの副業を紹介します!ぜひ参考にしてみてください。😊
1.副業をはじめるには
副業をはじめる前に、務めている職場が副業を許可しているところなのかどうか確認してください。また法律についても確認しておくと良いです。
もし副業を禁止している職場で副業が見つかり問題になると、勤め先やバイト先に迷惑がかかってしまったり、法律に違反している場合には何かしらのペナルティを受ける可能性があります。
1.副業可能な職場かどうか
勤務先がとくに病院の方は、副業を禁止している所が多いです。私が新卒で勤めていた所は禁止でしたし、友人の病院も皆同じだったので副業可能な病院は珍しい印象です。
病院を辞めて次に務めた訪問看護ステーションやデイケアは副業可能でした。職場が副業禁止でも国の法律はどうなのでしょうか?🤔
実は、2019年の「働き方改革」で理学療法士の副業を国は認めています。国の法律ではこのように定められているので、副業をしていた事で解雇処分されることは考えにくいです。
しかし副業禁止の規定がある職場で堂々と副業をすることは、職場の規律の乱れや他の職員からの印象は悪いかもしれません。一度、副業が可能か事前に確認しましょう。
2.副業に関わる法律を知っておく
副業を行う際は、秘密保持義務や競業避止義務を必ず守りましょう。法律に違反して副業してしまうと賠償請求をされるかもしれません。
治療に役立つことでも院内のカルテで個人情報を漏らすような行為や、競業他社に患者さんを呼んでしまうような行為は辞めましょう。
また、副業で収入が入ると確定申告の申請をしなければいけません。収入が1円でも増えると税金が変化するからです。税金の払い方は、会社が天引きしてくれる「特別徴収」から「普通徴収」にしてください。
「特別徴収」にしていると本業の職場が肩代わりして税金を天引きしてくれるので、税金の変動を見て副業しているとわかります。「普通徴収」に切り替えれば自分で税金の支払いを行うので、本業の職場は税金の変動がわかりません。😊
2.オススメの副業5選
1.クリニックや施設のパート
やはりリハビリのバイトは、すぐに慣れやすく時給が高いのでオススメです!クリニックや施設では週1回の勤務でも募集しているところが多くあります。病院のリハビリとの違いは、一人の患者のリハビリ単位数は病院では2〜3単位、クリニックや施設では1単位です。
クリニックや施設は1時間に3人の患者を診るので慣れるまでは忙しいかもしれません。クリニックの営業時間はさまざまで午前中の営業の後に長い昼休みを挟み、夕方から遅くまで営業しているところも多いです。
2.訪問リハビリのパート
訪問リハビリを副業に選んでいる方は多く、時給の高さが魅力です。訪問リハビリの応募は、数年以上の理学療法士の経験や運転免許証が必要になる場合が多いです。
経験年数を応募の必須条件にしている理由は、患者様の自宅訪問では医師が不在で医療道具もない環境なので、病院よりリスクが上がる為です。
運転免許証がない方や車やバイクの移動が嫌な方は、電車や自転車で施設訪問するような訪問看護ステーションを選びましょう。
3.パーソナルトレーナーやインストラクターの業務委託
パーソナルトレーナーやインストラクターの仕事を副業にしている理学療法士もいます。このような方は比較的少ないです。
理由は、リハビリの仕事より時給が低いことや病院の患者のリハビリとは違う内容になるからです。かなり負荷がかかるトレーニングの知識と、食事の知識が必要になります。
パーソナルトレーナーなどの求人募集に理学療法士が入っていたとしても、自分がどこまでボディメイクのトレーニングの知識や、自身のトレーニング歴が何年あるかなどが問われます。
営業時間は日中から深夜の所が多いので、病院の仕事の後でトレーナーの副業をすることは可能です。
業務委託の場合、ジム側が必要なタイミングで仕事が入るので安定した収入にならない可能性があります。収入アップ目的であれば業務委託ではなく、パートで勤務することをオススメします。
4.講師やセミナーの仕事
理学療法士の仕事をある程度経験し実績があれば、授業講師や国家試験の補助、オンラインでセミナーをして副収入を得る方法があります。
自分の技術に自信がなければ、有名な先生を呼んで勉強会セミナーを企画しても良いでしょう。理学療法士の知識を深めることにもつながります。
セミナーを企画したり講師をする場合は、動員数を増やすためにコミュニティを作ったり宣伝したりする力が必要です。セミナー実績や宣伝できるコミュニティがあるほど、徐々に収入が上がっていきます。
5.休みの日に開業
リハビリのような施術サロンを開業する場合、理学療法士の資格には開業権がありません。😔開業する場合は「整体師」として開業する必要があります。
活動のはじめは、自宅や訪問、レンタルスペースを借りる方法がオススメです。全く別のジャンルのビジネスで開業しても良いでしょう。
近年ではフードデリバリーサービスも手軽で人気があります。他にはカフェやせどり、クラウドソーシングなどで案件を取る方法などがあります。
事業開業のメリットは、バイトやパートでは稼げない収入アップになる場合があります。デメリットは開業のはじめたては中々収入にならなかったり、赤字になる可能性もあります。忙しくなり本業の職場に支障が出ないようにしましょう。
3.まとめ
近年では理学療法士に関わらず副業をする人が増えており、方法は多様化しています。働きたい時間帯や金額や将来性を考えて選択すると良いです。
理学療法士が副業を始める前に知っておきたいこととして、いくつかの重要なポイントがあります。特に理学療法士として働いている場合、時間の管理や、労働基準法に準じた契約内容の確認が必要です。
また、副業が本業に影響を与えないようにするためには、体力と精神的なバランスを保つことも大切です。収入を上げることが目的であっても、過労にならないよう注意しましょう。
理学療法士としての専門性を活かした副業であれば、無理なく始めることができるでしょう。
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