COLUMN
コラム介護施設に新しく入所されたおじいちゃんがいました。彼は、体力が衰えたことやコミュニケーションが難しくなったことから、家族が介護を続けることが困難になり、施設に入所することになりました。彼の息子さんは、おじいちゃんが施設で適切なケアを受けられるかどうか、また、他の利用者と仲良くなれるかどうかという不安を抱えていました。
この不安を察し、おじいちゃんが施設に馴染めるように努力しました。まずは、おじいちゃんの好きなものや趣味を把握し、それに合わせたケアを提供。例えば、彼が庭いじりが好きだと知ったので、施設の庭で一緒に植物の世話をする時間を設けました。また、他の利用者とも交流ができるように、共通の趣味を持つ人たちとの交流の場を設けることで、おじいちゃんが自然と仲良くなる機会を作りました👴🏻
数か月後、息子さんがおじいちゃんに会いに来たとき、彼は施設で元気に過ごしている様子を目の当たりにしました。おじいちゃんは、他の利用者とも仲良くなり、笑顔で話をしている姿が見られました。息子さんは、スタッフに感謝の言葉を述べ、安心しておじいちゃんを任せられることを実感しました。
家族の不安を察知し、利用者が施設で快適に過ごせるようにサポートすることが大切であり、それによって家族も安心感を得られることがわかりました。
あるデイサービスセンターでは、パーキンソン病を患っているおばあちゃんが利用者として通っていました。彼女の娘さんは、おばあちゃんに対するケアに関して非常に熱心で、細かい点まで気にかけていました。一方、介護スタッフは、利用者の自立を促すために、適切な距離感を保ちつつサポートを行っていました。
ある日、娘さんがおばあちゃんを迎えに来た際に、他の利用者に手を貸している最中で、おばあちゃんが自分で立ち上がろうとしているのを見かけました。その場面に遭遇した娘さんは、介護スタッフがおばあちゃんのケアに十分な注意を払っていないと感じ、不安を抱えるようになりました。
この事態を受けて、娘さんとお話しし、おばあちゃんの自立支援の意図や、介護スタッフがどのようにサポートしているかを説明しました。娘さんは、介護スタッフの考え方を理解し、おばあちゃんが自立できる範囲でのサポートが大切だと気付きました。また、娘さんの気持ちを尊重し、適切な距離感を保ちながら、家族と連携してケアを進めることを改めて意識しました👩🏻🦽
適切な距離感を保ちつつ、家族とのコミュニケーションを大切にすることで、お互いの理解が深まり、より良いケアが実現できました。
ある介護施設では、脳梗塞の後遺症により、左半身に麻痺が残るおじいちゃんが入所していました。彼の息子さんは、父親に対して非常に期待を寄せており、積極的にリハビリを受けさせて、元の健康な状態に戻ってほしいと願っていました。
おじいちゃんの状況に応じてリハビリプランを組み、できる範囲での改善を目指していました。しかし、息子さんは短期間での劇的な改善を期待しており、施設スタッフに対して、より厳しいリハビリの実施を求めるようになりました。
この状況を受けて、息子さんと面談を行い、おじいちゃんの状況やリハビリの進捗について説明しました。また、過剰な期待を抱くことが、おじいちゃんへのプレッシャーや無理な負担につながる可能性もあることを伝えました🗨
息子さんは、介護スタッフの説明を聞いて、自分が過剰な期待を抱いていたことに気づきました。その後、息子さんはスタッフと協力して、おじいちゃんに無理のない範囲でのリハビリを続けることに同意し、おじいちゃんも少しずつではありますが、回復の兆しを見せ始めました。
介護スタッフが家族の期待を適切に調整し、現実的な目標設定や無理のないケアを行うことで、利用者にとって最適なケアが提供できるようになりました。
認知症を患っているおばあちゃんが入所していました。おばあちゃんには、二人の娘さんがいましたが、介護の方針やおばあちゃんに対する接し方について意見が対立していました。長女は、おばあちゃんに対して積極的なリハビリや活動を推奨し、自立を促すことが大切だと主張していました。一方、次女は、おばあちゃんの病状を考慮し、無理をさせないようにケアを行うことが重要だと考えていました。
この対立は、施設スタッフにも影響を及ぼし、おばあちゃんに対するケアが迷いや困惑を生む結果となりました。そこで、介護施設のケアマネージャーが両娘さんを招いて面談を行い、おばあちゃんの現状や医師の意見を共有しました。また、ケアマネージャーは家族間の対立がおばあちゃんへのケアに影響を与えることを説明し、家族が協力しておばあちゃんをサポートすることが大切であると伝えました。
この面談を通じて、長女と次女はお互いの意見に理解を示し、おばあちゃんのために協力することを決めました。その後、家族は協力しておばあちゃんのケアに取り組み、おばあちゃんも安心して過ごすことができました👐🏻
家族間の対立は、利用者へのケアにも悪影響を与えることがあります。介護スタッフが家族間のコミュニケーションをサポートし、共通の目標に向かって協力することが重要でした。
ある介護施設に、自閉症スペクトラム障害を持つ若い男性が入所していました。彼はコミュニケーションが困難で、施設スタッフは彼との関わり方に悩んでいました。そんなある日、彼の母親が施設を訪れ、彼と一緒に過ごす様子を見せてくれました。
母親は、彼の好きなアニメ🐧の話題を振ったり、彼が得意とするパズル🧩を一緒に解いたりしながら、自然な形でコミュニケーションを取っていました。また、彼が不安になると、母親は彼の手を握り、安心感を与えていました。
介護スタッフは、母親の彼との関わり方から、彼の個性や好みを理解し、それに沿ったサポートが重要だと学びました。その後、スタッフは彼の興味や特技に合わせたアプローチを試み、彼とのコミュニケーションが徐々にスムーズになりました。
「介護スタッフが家族から学ぶことも大切」であることを示しています。家族は利用者の個性やニーズに精通しているため、そこから学ぶことで、より適切なケアを提供できるようになりました。
いかがでしたか?介護「あるある」共感して頂けたと思います😉
それぞれの現場で違った「あるある」がたくさんあります。
介護の「あるある」、利用者さんの「あるある」、会社の「あるある」、まだまだ書ききれないほどあるので、また次回にご紹介したいと思います。
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