COLUMN
コラム結婚や出産、育児で一度看護師から離れたけれど、また看護師として働きたい、と思っている方もいるでしょう。そして、育児や家事との両立をしていくために訪問看護で復帰していこうかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ただ、訪問看護未経験だと不安なことも多いですよね。しかし、事前準備や注意点を踏まえておけば、訪問看護は復帰には、おすすめの場所です。
今回は、訪問看護が復職時におすすめの理由や事前準備などをご紹介していきます。
参考にしてみてください。
育児との両立をしながら、看護師として復帰するのに訪問看護師がおすすめということをよく聞きます。
その理由をいくつかご紹介していきます。
訪問看護師で復帰を考えている方は、育児や家事と看護師との両立を考えている人が多いでしょう。
訪問看護は、基本時間での訪問です。
利用者さんの急変などがなければ、だいたい退社時間の把握ができます。
入職時に、育児や家事との両立を考えている旨を伝えることで、定時退社も病院よりしやすい環境です。
また、カレンダー通りの休みのところが多いので子どもが保育園に通う場合は、日曜祝日の保育園の問題も解決できます。
したがって、育児と家事との両立をしたい場合には、訪問看護師はおすすめです。
オンコールも、非常勤の復帰であればオンコールを持たなくてもいい事業所が多いです。
したがって、夜なかなか空けられないママさん看護師にとっては、看護師復帰にはとてもおすすめの職種です。
ステーションによってはマイカー通勤ができ、直行直帰で訪問を行っているところもあります。
事業所まで行き、準備して訪問先に行くというと、それだけ時間も必要になります。
子どもを送り出してから支度して出かけたり、子どもが学校に行く前に出かけないと間に合わないということもあるかもしれません。
しかし、マイカー通勤でしかも直行直帰ができれば、その時間も短縮でき朝の時間も有意義に使えることでしょう。
訪問看護師として復帰したいと思っても、ブランクがあり不安という方もいるでしょう。
ただ、しっかりと事前準備しておけば大丈夫です。
訪問看護は、急性期病院と比べて安定した方が多いです。
もちろん、がん末期の方などもいますが、はじめから訪問看護未経験の人を担当にすることはありません。
したがって、看護師としての基本さえ思い出していれば大丈夫です。
訪問看護師として復帰前の事前準備として行っておくといいことをいくつかご紹介するので、参考にしてみてください。
いま、看護師不足のため潜在看護師の復職支援があちこちでされています。
自治体や看護協会などが主催して、さまざまな形で開催しているため、復職支援研修などを受けて、看護知識や技術を思い出しておくといったことをしておくのがいいでしょう。
看護師の復職支援研修は、外に出て行わなければいけないこともあります。
最近では、オンラインでの開催も増えてきていますが、子どもが小さくてオンラインでも集中して参加できないという方もいるでしょう。
そんなときは、昔使っていた本や最近ではアプリで勉強できるもので勉強することも可能です。
子どもが小さく、なかなか決まった時間に勉強出来ないという方は、このような方法で好きな時間に学びなおしていくのもいいでしょう。
各看護協会などでは、訪問看護師になろうと思っている人や訪問看護師になったばかりの方のための研修を行っていることも多いです。
訪問看護師は、病院の看護師とまた違った考え方や知識が必要なことがあるので、このような訪問看護師についてのことを教えてくれる研修に、訪問看護師として働く前に出ておくと役に立つでしょう。
実際に働き始めてからだと、入ってすぐに研修に行きたいというのはいにくかったり、なかなか研修に参加するのが難しい状況だったりすることもあります。
働いていないうちに、受けられる研修を受けておくのもおすすめです。
しばらく看護師として働いていなくて、訪問看護師として働く際にはいくつか注意点もあります。
以下にご紹介していくので、訪問看護師として復帰時の参考にしてみてください。
看護師として働き始めれば、今までのライフスタイルとは変化します。
はじめのうちは、以前看護師として働いていたとはいえ、なれない業務で疲れ切ってしまうことも考えられます。
そんなとき、食事がお惣菜になってしまったり、掃除などの家事が少し疎かになってしまったりする可能性も考えられます。
その可能性もあることを踏まえ、しっかりと家族と話し合い、働き始めてからは家族の協力も得ながら働いていけるようにしていけるのがいいでしょう。
家族だけでなく、入職する職場にも家事や育児に対しての理解をしてもらうことが必要です。
特に子どもが小さいときには、熱を出して休むということは頻繁に起こります。
私も、子どもが2歳になるころまでは月に1回は熱を出してお休みをしていました。
そんなときでも、快く休ませてくれる職場を見つけましょう。
実際、入職のときには理解を示してくれていたものの、実際に入職したらそうでもなかったといったこともあります。
入職時の話だけでなく、子育て世代がいるのか、利用者の人数に対してスタッフがムリなく訪問できるだけの人数がいるのかなど、自分で確認して選んでいくようにしていきましょう。
現在、ステーションによっては新卒を受け入れているところもあります。
しかし、訪問看護はひとりで訪問し判断していくため、看護師としての基礎が身についている3年は他のところで経験を積んでいる状態がいいでしょう。
ブランクの場合は、一度経験しているので勘を取り戻すまでに時間がかかり、大変なこともあるかもしれませんが、業務は何とかこなしていけます。
ただ看護師としての経験が浅いまま、ブランクができてしまった場合は、訪問看護での復帰のときには知らないことも多く、他の人よりも大変かもしれません。
看護師は、仕事から離れると知識も技術も低下していきます。
私の場合、息子の妊娠、出産で訪問看護師を一度やめ、2年のブランクで復帰したところ、以前の訪問看護ステーションで出来ていたことが、出来なくなっていました。
それを取り戻すのに1年くらいかかっています。
1年でもすべての勘を取り戻せたわけではなく、まだまだ以前はできていたのに出来なくなっていたことはたくさんありました。
このように、看護師としての勘を取り戻すには時間がかかります。
そこで諦めずに、先輩の訪問看護師に助けられながら、徐々に看護師としての勘を取り戻していくという意識でいましょう。
人によってはすぐにできる人もいるかもしれませんが、私のようになかなかすぐに勘を取り戻せない人もたくさんいます。
訪問看護師は、残業もさほど多くないので子育て中のママさんにはおすすめの場所です。
しかし、ブランクがあるとひとりでの訪問が不安になることもあるでしょう。
したがって、復職前に自分でできる勉強はしておくのがおすすめです。
もちろん、入職後ははじめのうちはきちんと2人で訪問し、指導してくれるのでさほど気負わずに訪問看護の世界に飛び込んでみてもいいかもしれません。
訪問看護は、近くで利用者さんの改善を看れるとても魅力的な職業です。
ブランクのある方も、ぜひ挑戦してみてください。
050-5482-3255
受付時間 9:00〜18:00