【特別養護老人ホームで働く】ユニット型特養と従来型特養の特徴をまとめてみた!
項目 | ユニット型特養 | 従来型特養 |
施設の理念 | 個別ケアの実践 | 集団ケア |
施設の構造 | 10人程度のユニット構成 | 多床室中心 |
建物の特徴 | 個室中心、新しい建物 | 多床室を中心、古い建物が多い |
スタッフの人数 | 多い | 一般的 |
利用料金 | 高い | 一般的 |
働くメリット | 入居者との深い関係、判断力の向上、新しい施設 | 入所者の状態について相談しやすい、夜勤の安心感 |
働くデメリット | シフトの厳しさ、学びにくさ、夜勤の負担 | 設備の古さ、個別ケアの難しさ |
この表は、ユニット型特養と従来型特養の主な特徴を比較したものです。
ユニット型特養の特徴
- ユニットケアの理念: 入居者ひとりひとりの生活リズムに合わせた個別ケアを実践する取り組み。
- 施設の構造: 入居者を10人程度の「ユニット」に分け、少人数の空間で過ごす。プライベートが守られた個室や、1日のスケジュールがユニットケアの特徴。
- 建物の作り: プライバシーに配慮された個室中心。ユニットと呼ばれるフロアがいくつか存在し、それぞれのユニットで個別ケアを行う。
- スタッフの人数: 従来型に比べてスタッフの人数が多い。ユニットごとに専任のスタッフが働く。
- 利用料金: 個室であるため、従来型の多床室に比べて居住費用が高い。
ユニット型特養で働くメリット
- 入居者との関係: 入居者と深く関われる。少人数の入居者とスタッフの距離が近い。
- 判断力の向上: スタッフが少人数で働くため、自分で考えて行動する機会が増え、判断力が身につく。
- 施設の新しさ: 2000年代に入ってから作られた施設が多いため、新しい建物で働ける。
ユニット型特養で働くデメリット
- シフトの厳しさ: 各ユニットで少人数のスタッフでシフトを組むため、シフトがきつくなることがある。
- 仕事の学び: 他のスタッフに仕事を教えてもらいにくい環境がある。
- 夜勤の負担: 1人のスタッフが2ユニット、約20人の入居者を見ることがあるため、夜勤が大変。
従来型特養の特徴
- 居室の配置: 従来型の特養では、居室が特定の配置になっています。これは、ユニット型という考え方が存在する前からの居室や共用スペースの構成です。
- 共用スペース: 施設全体で食堂や交流スペースなどが設置されています。
- 居室の種類: 従来型特養には、1人で1部屋を使用する『個室』と複数人で1部屋を使用する『多床室』が存在します。
従来型特養で働くメリット
- 相談しやすさ: 入所者の状態などについて他の介護職員に相談しやすい。
- 夜勤の安心感: 夜勤も複数の介護職員で対応するため、安心感がある。
従来型特養で働くデメリット
- 設備の古さ: 設備が古いことがある。
- 個別ケアの難しさ: 多くの入所者を担当するため、個別ケアの視点での対応が難しいことがある。
まとめ
ユニット型特養と従来型特養は、特別養護老人ホームの運営形態や構造における2つの主要なタイプです。
ユニット型特養は、入居者の生活リズムに合わせた個別ケアを重視する形態で、10人程度のユニットに分けられて生活します。この形態は、プライベートが守られた個室や、1日のスケジュールが特徴的です。また、新しい建物での運営が多く、スタッフの人数も多めです。しかし、その反面、利用料金は高く、スタッフのシフトが厳しいことがデメリットとして挙げられます。
一方、従来型特養は、集団ケアを中心とした形態で、多床室を中心とした構造が特徴的です。建物は比較的古いものが多く、スタッフの人数は一般的です。従来型のメリットとしては、入所者の状態について他のスタッフと相談しやすいことや、夜勤時の安心感が挙げられます。しかし、設備の古さや、多くの入所者を担当するための個別ケアの難しさがデメリットとして存在します。
これらの違いを理解することで、入居者やその家族、そして働くスタッフが自分たちのニーズに合った特養を選択する手助けとなります。