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【施設内訪問看護編】在宅以外の訪問看護のお仕事とは?

【施設内訪問看護編】在宅以外の訪問看護のお仕事とは?

訪問看護師は、施設へ訪問をすることもあります。
「施設に訪問看護師が訪問するの?」と驚く人もいるでしょう。

私も訪問看護に携わる前までは、施設に訪問看護師が訪問するとは思っていませんでした。
施設内訪問看護は、できる施設とできない施設があったり、訪問できる条件があったりします。

今回はそこも含めて施設内訪問看護について、解説していきます。

今回の記事を読めば、訪問看護師は在宅だけでなく施設でもとても大切な役割を担っていることが分かるので、ぜひ最後までお読みください。

施設内訪問看護とは

施設内訪問看護とは、有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅(サ高住)への看護師などの訪問のことをいいます。
施設内訪問看護の利用のメリットとしては、施設に常駐している看護師の負担が軽減できるということです。

施設看護師は、入居者の健康管理から内服管理まで限られた人数の中で行わなければいけません。

したがって、処置が必要だったり医療度が高い入居者に対して、代わってできることを訪問看護師が行うことで、施設看護師の負担が軽減されます。

また医療度の高い人の場合、状態の変化が起こりやすい人も多いです。
そのため、複数の看護師の目が入ることで、異常の早期発見に繋げることもできます。

住宅型有料老人ホームへの訪問看護

施設内訪問看護の中でも多いのが、住宅型有料老人ホームです。
サ高住の場合、職員の配置基準として看護師の配置が義務付けられています。

しかし住宅型有料老人ホームは、明確な職員の配置基準は決められているわけではなく、入居者を問題なくみていける人数を配置していくようになっています。

最近では、看護師を配置している住宅型有料老人ホームも増えてきましたが、まだまだ看護師を配置していないところも多くあります。施設に看護師が常駐していない場合、看護師の状態観察や処置などが必要な状態になったときに、個別で訪問看護事業所と契約をして、訪問看護を利用する人も多いです。

私の経験でも、住宅型有料老人ホームへの訪問には数多く行っていました。

特に印象に残っている有料老人ホームへの訪問のケースでは、透析をしている方で食事や水分摂取量が守れず、体調不良を繰り返す利用者さんがいました。

体調不良を繰り返すので、何かあったらと施設スタッフも不安そうにされていました。

そこで看護師が介入して状態観察をし、便秘気味になるので浣腸や摘便で排便を促すなどの必要な処置をしていきました。

さらに緊急時加算も取り、何かあったら看護師が訪問できる体制を取ることで、施設スタッフの不安が軽減される様子をうかがえたのを今でも覚えています。

このケースで、施設スタッフでも病気や医療については分からない人も多いということを知り、訪問看護師の役割の幅の大きさを実感し、訪問看護師の魅力を再確認しました。

業務の流れと訪問看護以外の業務内容

一般的に、住宅型有料老人ホームへの訪問看護の場合の訪問看護以外の業務は、在宅での訪問看護と同じになります。

施設に行き、バイタルサインなどの測定をして状態観察をし、利用者に合わせてケアの提供やお話の傾聴、日常生活でのアドバイスをしていきます。

その他の業務も在宅での訪問看護とさほど変わらず、毎月の「訪問看護計画書」と「報告書」の作成、必要時ケアマネや主治医など多職種と情報共有し、連携を図っていくことです。

また、ユニット型の有料型老人ホームの場合、施設スタッフが常駐しており、食事の提供やゴミを集める、洗濯物をしてくれるなどのお手伝いをしてくれるところもあります。

この場合は、施設スタッフと利用者さんの状態を共有し、介入時に気を付けてほしいことなども伝えていくのも、訪問看護師の業務のひとつとなります。

また、住宅型有料老人ホームへの訪問看護の場合、訪問看護ステーションが併設しており、その併設している看護師が施設応援で勤務することもあります。

このようなケースは、その施設ごとに役割が変わってくるので、業務内容や業務の流れについては施設に確認が必要です。

施設内訪問看護は訪問できる施設と出来ない施設がある!

施設内訪問看護でも、訪問できる施設とできない施設があります。

また、がん末期などで医療保険での介入だったら、訪問できる施設などもあります。

以下に、施設内訪問看護の可否をまとめたので、参考にしてみてください。

施設の種類訪問の可否看護師の訪問条件など
住宅型有料老人ホーム
サービス付き高齢者住宅
グループホーム特別訪問看護指示書などの発行で、医療保険での介入ができる人、もしくは施設契約での場合に利用可能。
※別コラムにて、さらに詳細を記載しているので、そちらをご参照ください。
特別養護老人ホーム末期がんの診断を受けた人、精神科訪問看護基本療養費(認知症を除く)の算定ができる人に対しての訪問が可能。
(ただし、末期がんの場合は、訪問開始前30日以内に利用者宅を訪問していること、精神科訪問看護での利用の場合、利用開始前30日以内に利用者宅を訪問しており、利用開始後30日までの間、算定することができる)
小規模特別養護老人ホーム末期がんの診断を受けた人、精神科訪問看護基本療養費(認知症を除く)の算定ができる人に対しての訪問が可能。
(ただし、末期がんの場合は、訪問開始前30日以内に利用者宅を訪問していること、精神科訪問看護での利用の場合、利用開始前30日以内に利用者宅を訪問しており、利用開始後30日までの間、
算定することができる)
介護老人保健施設×
ショートステイ末期がんの診断を受けた人、精神科訪問看護基本療養費(認知症を除く)の算定ができる人に対しての訪問が可能。
(ただし、末期がんの場合は、訪問開始前30日以内に利用者宅を訪問していること、精神科訪問看護での利用の場合、利用開始前30日以内に利用者宅を訪問しており、利用開始後30日までの間、
算定することができる)

参照:厚生労働省

まとめ

今回は、施設内訪問看護について解説してきました。
施設内看護では、施設応援でない限り、一般的な在宅での訪問看護とさほど業務内容がかわることはありません。

ただし場合によっては、その施設のスタッフとの情報共有や協力、アドバイスが必要となることも多々あります。その場合は、施設スタッフとの関係づくりも大切になってくるでしょう。

また訪問看護師は、ケアマネや主治医からの依頼があって訪問します。

ケアマネなどは、訪問看護師が介入できる施設できない施設は把握し依頼をするので、訪問できない施設への依頼が来ることはほとんどありません。

依頼が来たとしても、まずその情報を受けるのは管理者が多いと思うので、いちスタッフとしては頭の片隅に入れておく程度で十分でしょう。

それよりも訪問看護師という仕事は、在宅だけでなく施設にも必要とされる、とても大事な立場であるということの方を知ってもらえたらと思います。

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