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【実体験あり】訪問看護の管理者はどんな人が向いている?

訪問看護の管理者はどんな人が向いている?

訪問看護の管理者に興味はあるけれど、果たして自分に管理者が務まるのだろうか・・・という人もいるのではないでしょうか。

今回は、訪問看護の管理者に向いている人について、ご紹介していきます。

現在、管理者をしているけれどもなんだか上手くいっていないという人も、この記事でいま一度自分に欠けているものがないか、確認してみてくださいね。

人の指導をすることや相談に乗るのが好きな人

病棟では、プリセプターという存在がいることが多いですが、訪問看護ではプリセプターのような存在がいないことも多いです。

さらに、ひとりで訪問することが多いので、なかなか他のスタッフと話をする機会が減ってしまう環境でもあります。

それに比べて、管理者は事業所の統括役であることもあり、事業所にいることも多いため、スタッフが困っているときの相談役になることも多いです。

また、相談しやすい関係性を作ることで、スタッフもさまざまなことの報告もしやすくなり、結果的にトラブルを未然に防ぐことにもつながります。

したがって、人を指導したり人の相談に乗ることが好きな人は、管理者に向いていると言えるでしょう。

迅速に的確な判断をし指示を出せる人

訪問看護では、医師がすぐそばにいるわけではありません。

そのため、看護師のある程度の判断がカギとなってきます。

利用者さんが体調不良を訴えた場合、経過観察をしてもいい状況なのか、受診した方がいいのか、救急搬送レベルのものなのか、その判断が必要となってきます。

この部分が、訪問看護師になるのをためらってしまう人も多くいます。

しかし、管理者が報告や相談を受けた際に、迅速に判断して的確な指示を出してもらえると、スタッフとしては安心して訪問をすることができるでしょう。

スケジュール管理ができる人

訪問看護という職業柄、いちスタッフでもスケジュール管理ができるということは必須ですが、管理者の場合先を見通して、優先順位を付けながらスケジュール管理をしていく必要があります。

上記2つについては、管理者の仕事の中でもスタッフの育成部分に関わってきます。

しかし、管理者の仕事としてはそれだけではなく、事業所全体の運営状況などの把握や新規依頼の対応など様々な業務があります。

そのため、今抱えている仕事の中で何が優先すべきことなのかを冷静に考えて仕事をしていく能力も必要となってくるでしょう。

さらに管理者の場合、新規依頼が来たときなどには、訪問開始日に合わせて、契約や指示書の依頼などを整えていかなくてはいけません。

したがって、先を見通しながらスケジュールを立てていくことも出来なければいけません。

在宅での看護の特徴について理解している人

上記3つのところにつながることでもありますが、管理者としては身につけておかなくてはいけない部分として、在宅での看護の特徴について理解している人です。

管理者として、相談されたことを的確に判断して、アドバイスをしていくためには、在宅での看護の特徴を理解しておく必要があります。

「在宅での看護」というところがポイントで、訪問看護では在宅でどのように看ていくかが大切になります。

病棟での看護なら正解なことでも、在宅ではなかなか難しい場面が出てくることもあります。

それを、それぞれの家庭に合わせてどう臨機応変に対応していくかも、訪問看護師の力量のひとつともいえるでしょう。

これについては、やはり訪問看護師としての経験値にも関わってくることです。

スタッフが在宅での看護で悩んでいるときに、的確に判断をしてアドバイスをしていくには、在宅での看護がどんなものなのかをしっかり理解できていることが必要です。

そして、数多くある業務の中で、優先順位をたてて仕事を進めていくためにも、訪問看護というものが、どんな社会の中でどんな役割を担っているものなのかをきちんと理解しておかないと、優先順位を間違えてしまうことにもつながりかねません。

経営的な視点も持てる人

看護師はいろいろとやってあげたいという、ボランティア精神を持っている人も多いです。

しかし、訪問看護ステーションとして運営していくためには、経営的な視点も大切になってきます。

利用者さんからの要求をすべて聞いていては、事業所として成り立たなくなってしまうことも多くなってしまうのです。

また、はじめは利用者さんのためにと思って働いていたスタッフも疲弊してしまうことにもつながりかねません。

私が経験した中で、こんなことがありました。頚髄損傷で週に3回排便問トロールで訪問していた人です。

開所間もなくして、依頼があった利用者さんでもあり、引き受けたところまでは良かったのですが、つなぎとめようと本人の意向ばかりを聞いてしまった結果、本人が納得しないと排便処置を終えられなくなってしまう関係性になってしまいました。

若い方で頚髄損傷だったので、医療保険での介入で制度上では1時間半の訪問がMAXなのですが、3時間近く摘便に時間を取られるといったこともあり、徐々にスタッフが疲弊してきてしまったのです。

これでは、事業所の収益の面からも良くありませんし、スタッフからの不満も出てきてしまうことにもつながってしまいます。

したがって、管理者は利用者の思いも受け止めつつ、経営的な視点で事業所を運営していく力も必要となってきます。

まとめ

今回は、訪問看護の管理者に向いている人とはどんな人なのかについて、ご紹介してきました。

私が過去に携わってきた管理者さんの中で、信頼できると思った人は、みんな私の看護観を尊重しつつ、それに合わせたアドバイスをしてくれた人です。

時には、自分の看護観を押し付けて来る人もいました。確かに間違ってはいないけれども、とてもつらくて訪問看護師が嫌になってしまいそうでした。

信頼できる管理者とそうではない管理者の両方を見てきた中で、訪問看護の管理者は、自分の価値観だけではなく人の価値観も尊重できる柔軟さが必要なのではないかと思っています。

そして、その糧となるのが今回ご紹介した5つでもあると、私は考えています。

今回の記事が、今後管理者として働く際の参考になれば幸いです。

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