COLUMN
コラムグループホームは認知症の利用者が、専門職員に支援を受けながら少人数で共同生活をする介護施設です。
利用者の要介護度が低く、介助を必要とする人は多くありません。
基本的に、認知症の進行緩和と自立支援が目的になります。
日常生活の簡単な家事、料理や掃除は介護レベルに合わせてできる範囲で職員と一緒に行います。
ですから、グループホームの職員は「介護」と言うより「サポートする」と言った方がいいかもしれません。
グループホームの勤務形態は、日勤、夜勤の2交代か、早番、遅番、夜勤の3交代が多いようです。
私が働いていたグループホームは、早番、遅番の間に中番が設けられていたので、人手があり、業務の負担も少なく、利用者へも行き届いた介護ができたのではないかと思います。
今回は、そんなグループホームで働きたい方に向けて、業務内容や一日の流れをご紹介します。
・申し送り・バイタルチェック・食事作り・配膳・片付け
・服薬介助・口腔ケア・排泄介助・入浴介助
・体操・レクリエーション
・介護記録・日誌
業務内容としてはそんなに大変なことはないと思いますが、そこは認知症の利用者ばかりなので、不測の事態にも臨機応変な対応が必要です❕
早番が出勤すると、利用者はほとんど起床していてお茶を飲んでいます。
夜勤職員から申し送りを受け、更衣介助や排泄介助をし、落ち着いている利用者からバイタルチェックをします。
夜勤職員が作った朝食を用意し、配膳します。
食事が済んだら服薬介助・口腔ケアを行います。服薬は確実に飲んでいただくように見守ります。
利用者のレベルに合わせて、ストレッチやラジオ体操、ボールやタオルを使った軽い運動を行い、身体機能の低下や脳機能の低下を予防します。
運動が終わったら、ひと休みです☕お茶、コーヒーを配り、レクの用意をします。その間に早番職員は入浴準備をします。
グループホームは1ユニット9人なので、1日に3人ずつ入浴を行う所が多いようです。
入浴以外の利用者は中番、遅番職員とレクリエーションを楽しみます。
配膳し昼食です。食事が済んだ利用者から服薬、口腔ケアを行います。
昼食が終わると、リビングでテレビを見たり、居室に戻りお昼寝をしたり、各々自由に過ごします。
また、自立支援の一環として、比較的しっかりした利用者は、職員と一緒に食後の食器洗いや、洗濯物をたたむなどの家事を手伝ってもらいます。
おやつを食べて利用者と話をしながら楽しく過ごします。
必要な利用者には排泄介助をします。
おやつを食べて一息ついたら午後の体操の時間です。
ここでは腕を回したり、足踏みしたりと軽く体を動かす程度です。
利用者にも手伝ってもらいながら夕食を作ります。
食事が済んだら服薬、口腔ケア、排泄介助の流れです。
この時間に利用者と一緒に食後の片付けなども行います。
パジャマに着替えて寝る準備をします。
必要な利用者には更衣介助、排泄介助までしてから居室に誘導します。
就寝時間とは言っても全員がすぐに寝てくれるわけではなく、居室からちょこちょこ出てくる方や、何度もトイレに起きる方、眠れない方もいます。職員は、利用者の状態を見ながら臨機応変に対応します。
つづきは『介護職の一日~グループホーム夜勤編~』をご覧ください。
グループホームは他の介護施設とは性質が異なるので、介護職員でも向き不向きがあります。
初めにもお伝えしましたが、グループホームは認知症高齢者のための自立支援を目的とした共同生活を送る施設です。
利用者は認知症ですが介護度は低いので、日常生活のある程度のことは自立しています。
そのため、グループホームの介護職員は全てを介助するのではなく、できる限り利用者にやってもらい、できないところをサポートすることが大切になりますので、周囲に気配りができ、観察と見守りができる人はグループホームの仕事に向いていると言えます。
また、認知症に理解があり、さらに認知症介護を学びたい人、利用者の言動にイライラせず穏やかな人、レクリエーションのアイデアなど企画力のある人も向いています✨
なによりグループホームで働いた経験があれば他の介護施設でも勤まると思います。
グループホームは身体介護が少ないので力仕事はほとんどないですが、やはり認知症の方に寄り添った介護ですから、介護職員としてのスキルアップは確実ですし、人間としても、大変成長できる職場だと思います。
050-5482-3255
受付時間 9:00〜18:00